2009年9月 9日 (水)

成功者の告白―5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語

成功者の告白―5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 (講談社プラスアルファ文庫) Book 成功者の告白―5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 (講談社プラスアルファ文庫)

著者:神田 昌典
販売元:講談社
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養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書)

養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書) Book 養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書)

著者:養老 孟司
販売元:PHP研究所
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2009年8月16日 (日)

反・鈍感力 (朝日新書 76)

反・鈍感力 (朝日新書 76) Book 反・鈍感力 (朝日新書 76)

著者:浅井 愼平
販売元:朝日新聞社
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ヒューマン2.0 web新時代の働き方(かもしれない) /渡辺千賀/著 [本]

ヒューマン2.0 web新時代の働き方(かもしれない)  /渡辺千賀/著 [本] ヒューマン2.0 web新時代の働き方(かもしれない) /渡辺千賀/著 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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2009年8月 8日 (土)

とてつもない日本 (新潮新書)

とてつもない日本 (新潮新書) Book とてつもない日本 (新潮新書)

著者:麻生 太郎
販売元:新潮社
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2009年5月31日 (日)

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術 Book なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術

著者:小室 淑恵
販売元:日本能率協会マネジメントセンター
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先日小室淑恵さんの講演を聞き、その帰り道に本屋で買ってみたものです。
講演でお話されていた内容と、この本で書かれている内容には重複している
点もありますが、ワーク・ライフバランスについての基礎知識としてはとても
簡潔に理解できるとっても良い本でした。

そもそも、ワーク・ライフバランスという言葉が言われるようになる前から
残業残業・・・で日本のサラリーマンは仕事ばっかり。という印象が多数派を
占めているような社会の中で、残業していることは=頑張っていること と
考えてしまうこともあるかと思います。
小室さんの指摘する背景の一つに日本は世界の中で残業時間の多い部類に
ある。しかし、会社の生産性では先進国に限らず日本の順位は低いところに
あるということ。ライフ(仕事以外の時間)で、家庭、恋愛、趣味、自己研鑽、
職場以外の人脈との交流などなど、十分なインプットがないと本業の仕事で
高いパフォーマンスを出すことは難しいのでは・・・と言っていました。

また、残業時間を減らすというか働き詰めにならないようにするもうひとつの
理由として、育児休業だけにとどまらず今後は親の介護、メンタル面での
職場離脱など何らかの理由で仕事ができない状況が発生したときに、今の
ままでは本人が困るのはもちろん、会社側にとっても重要な戦力が働けなく
なるということは一種のリスクとして想定しておかなければならないということです。
加えて、団塊世代の一斉退職の後、今後は労働人口がどんどん少なくなって
くる。仕事で抜けた穴を誰かですぐに穴埋めできない時代がやってくるので
今から準備が必要なんです。ということだが、確かにその通りであると思いますが
今の経済危機の中での就職難、求人数の低下などを見ていると、本当に
人材不足の時代がどの辺まで来ているのか想像しにくい面もあります。

以上のような背景から6時に帰る、残業を減らすということにつながるのだが、
ただ時間を打ち切ればいいという話ではない。本当の主旨は現在の業務を
見直して効率を高めて、同じパフォーマンスを時間内に出すということ大切で、
おそらくそれが出来た先に、今度は有効なインプットがあれば更に良いアイデア
発想、商品、サービスが生まれるというロジックなのです。

この本には6ステップ25ツールとして具体的な方法が書かれていますが、
まずはチームメンバーがワーク・ライフバランスの背景と主旨を理解することが
大切かと思います。

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2009年4月18日 (土)

実況LIVEコンサルティング実践講座―戦略思考による課題解決とアクションプラン

実況LIVEコンサルティング実践講座―戦略思考による課題解決とアクションプラン 実況LIVEコンサルティング実践講座―戦略思考による課題解決とアクションプラン

著者:須藤 実和
販売元:ダイヤモンド社
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コンサルティングというタイトルの書籍をまともに読んだのは
おそらくはじめてである。最近やたらと巷でコンサルティングという
言葉に触れる機会が多く、またコンサルタントのセミナーなどを聞く
時間もあった。
 何かの雑誌に書いてあったと記憶しているが、学生の就職先
ランキングでも外資系コンサルタントなどが上位にくる人気ぶりらしい。
また、一方ではコンサルタントにも優劣がありその名前を聞いただけで
胡散臭く感じる人もいるようだ。
確かに、コンサルタントは自前の持論を展開し、クライアントに押し付け
報酬だけ受け取ってあとの仕事は客任せ・・・といった無責任なものも
あるのは事実。私自身もコンサルタントについて正直あまり良い印象は
持っていなかった。

今回の本に至った背景には先日読んだ、元マッキンゼーの大前研一さんの
書籍に共感したところから始まる。いろいろとコンサルティングとは?
を考えていくうちに悪いイメージは払拭され、実はとても合理的で有効な
手段なのかなぁと考えるようになった。

この書籍は、大学で教鞭もとっている著者が実践テキストとして書かれた
ものであり、チャートばかりかと思いきや実際には読み応えのある内容
となっている。読み終えてしまえばこれまで仕事で経験した考え方や
グラフの書き方について知っている事実ではあるものの、改めて手法を
整理するという意味では非常に有効だと思う。
これから社会人になった人や、いつも同じような資料にマンネリしている方
などにもヒントをくれる一冊かと思う。

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仕事の思想 なぜ我々は働くのか

 仕事の思想 なぜ我々は働くのか 仕事の思想 なぜ我々は働くのか
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

田坂広志さんの書籍は今回で3冊目となる。
先日初めて雑誌週間ダイヤモンドに記事が掲載されているのを見て
本人がどんな方なのか知った。
著書の傾向としては、私が1冊目に読んだ『使える弁証法』をはじめとして
ビジネス仕事を哲学や思想を通じて解説するタイプ。
そもそも、How Toではなく思想系の本が好きな私としては田坂さんの
考察に共感するところが多い。今回の書籍は著者の経験からの
エピソードをまとめたものであり、仕事全般に通じる正当な向き合い方
とでも言うような内容になっている。
著者の活動として「社会起業家フォーラム」を設立するなどこれからの
活動や著作が期待される。

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2009年3月29日 (日)

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書) Book 不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

著者:河合 太介,高橋 克徳,永田 稔
販売元:講談社
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2009年3月17日 (火)

サラリーマン・サバイバル /サラリーマン・リカバリー―会社から自分の人生を取り戻せ

サラリーマン・サバイバル Book サラリーマン・サバイバル

著者:大前 研一
販売元:小学館
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サラリーマン・リカバリー―会社から自分の人生を取り戻せ サラリーマン・リカバリー―会社から自分の人生を取り戻せ

著者:大前 研一
販売元:小学館
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創発型ミドルの時代―複雑系のマネジメント10の発想転換

1997年の発刊であるからすでに10年以上が経過している本であるにも
かかわらず、いまなお会社での仕事についてヒントとなることが書かれていると思う。
第3章に”「データ」の共有で終わるな。
「ナレッジ」と「ノウハウ」を共有せよ。 の内容はデータの蓄積を情報共有と
勘違いしているありがちな状況について的確に指摘している。

「情報」とは何か?(情報の3つのレベル)
→データ派(数値化)
→ナレッジ派(知識)
→ノウハウ派(知恵)
私なりの解釈では
ここでデータというのは「営業日報」のように数値化して表現できる事実。
ナレッジは「地域のマーケティング戦略」などの戦略や計画について共有して
いくという考え方。ノウハウはうまくいくためのコツ、ポイントなど。このノウハウは
定型化や言葉で表すことが難しい情報である。

著者はこうも言っている
「定型業務」を対象とした「低コスト化」が目的のデータ共有から、
「創造的業務」を対象とした「高付加価値化」が目的のナレッジ、ノウハウ
共有の方向へ向かっていると・・・

電子メールを使ったナレッジ共有の提案についても書かれているが、
私は以下のように思う。
会社内での文書のやりとり(資料やメールも)は、どうしても型にはまった表現
になり、結果的に現場で起こっていることの事実を上手く伝えられなかったり、
建前的な表現にならざるを得ない。一方電子メールなどでくだけた言い方を
上手に使いこなせばお互いが考えていることや温度感などが伝わりやすい。
両者を比較すればくだけた言い回しの中にこそ本音は隠れていてその情報の
共有から高付加価値へのヒントがあるのではないか。また現場の空気という
ものをリアルタイムに感じ取ることができれば業務判断のスピードアップも
期待できる。

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年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書) Book 年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書)

著者:森永 卓郎
販売元:角川・エス・エス・コミュニケーションズ
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再生巨流 (新潮文庫)

再生巨流 (新潮文庫) Book 再生巨流 (新潮文庫)

著者:楡 周平
販売元:新潮社
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2009年2月13日 (金)

散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 (新潮文庫)

散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 (新潮文庫) Book 散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道 (新潮文庫)

著者:梯 久美子
販売元:新潮社
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リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間

リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間 Book リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間

著者:高野 登
販売元:かんき出版
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いい会社をつくりましょう。

いい会社をつくりましょう。 Book いい会社をつくりましょう。

著者:塚越 寛
販売元:文屋
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2008年12月28日 (日)

英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書)

英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書) Book 英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書)

著者:クリストファー ベルトン
販売元:筑摩書房
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ここに書籍の画像を貼り付けるために多読で検索したところ
以外にも英語の多読についての書籍があることを知った。
最近英語学習法について少し関心がある。

今回は多読に関する書籍であるが、内容は例文が多くて
英語があまり得意でない人には読み物としてはちょっと辛い
かなぁと思った。
気になったエピソードを抜くとすれば
・英語学習者が新しい英文の本を買って、最初から辞書を
 一生懸命になって引いて単語を勉強しているうちに全然先に
 進めずに途中でリタイヤしてしまう・・・
・状況をイメージしながらどんどん読み進めていくことのコツ・・・

著者は多読が一番と言っているが、何が一番かは人それぞれ。
ただ、あまり手広くやってもどれも中途半端になるのは目に見えている
ので集中して一つ一つ積み重ねていくしかないんでしょうね。

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カッコ悪く起業した人が成功する Get Far with Guts (光文社ペーパーバックスBusiness)

カッコ悪く起業した人が成功する   Get Far with Guts (光文社ペーパーバックスBusiness) Book カッコ悪く起業した人が成功する Get Far with Guts (光文社ペーパーバックスBusiness)

著者:鈴木 健介
販売元:光文社
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日ごろ読む書籍の傾向というのはだいたい決まっているものだが、
タイトルに起業という言葉の入っているものはあまり気が進まない
ものである。起業、成功、は金儲けを連想させ人から揶揄されたり
勘違いされたりする恐れがあるからだ。
私は好んで読むことが多いが起業本、成功本などは普通に読んでも
参考になる考え方やモチベーションの維持に役に立つと思うのだが・・・
大手企業の社長の逸話なんかよりも個人レベルで身近に感じることが多い。

今回の書籍「カッコ悪く起業した人が成功する」はタイトルのど真ん中に
起業と成功の2文字がある。しかしながらその内容は実に共感のできる
ものになっている。
一言でいうならば、どうしたら成功できるかではなく、やってはいけないこと
に重点をおいていることである。ビジネスの様々なシーン、商品選びから
交渉段階において、なにをやってはいけないか、そしてなにをやるべきか
ということが端的に描かれている。

何事もお金がなくてはできない。いい商品なら売れる。人脈がないとだめだ。
とかビジネスに対する考え方は人それぞれレベルや規模によっても
違うと思うが、私は個人的に条件がそろえばいいってもんじゃない。と
思っている。そりゃ条件がそろっていることに越したことはないが
何も無いところから、小さく小さく、上手に組み立てていく・・・そういう謙虚さが
必要なのではないかと常々考えている。

この書籍の”カッコ悪く”が自分の考えにぴったりくる。書かれている内容は
本当に共感できることが多く珍しく人に薦められる一冊だと思った。

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成功を約束するIF思考 (光文社ペーパーバックス)

成功を約束するIF思考 (光文社ペーパーバックス) Book 成功を約束するIF思考 (光文社ペーパーバックス)

著者:松本道弘
販売元:光文社
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今回の書籍は「IF思考」。新聞の広告欄で見つけたものだ。
タイトルから想像がつく内容どおり、「IF」は「もし」
よって、「もし○○が・・・ならば」的な考えを持たねばならん・・・
というような事が書かれているのだろうと思いつつ手に取った。

著者は松本さんという英語の先生である。
イントロ部分では、読者の想像通りのIF思考が展開される。
日本人は何でもかんでもすぐに謝罪するなどの話題から
英語では I'm sorry if I did anything wrong. と表現すると続く。
以下、著者の目からみたIF絡みのエピソードが数々展開されるが
記憶に残るのは冒頭の部分だけで十分だろう。

まあ最近では厳しい経済環境もあってか、仕事でもプライベートでも
簡単にできない、困難だ、難しい・・・などと後ろ向きなフレーズを
耳にすることも多いが、こんなときこそIF思考を上手に使いたい。
例えば仕事で ”できない” と言う相手に対し、
{もし仮にその方法や現状のやり方でできないとしたら・・・}
こうしたらいいんじゃない? そのままでいいの?
目標を変えてみたらどう? できるやり方ってあるのかなぁ?
相手の意見を認めつつ、前向きに方向性を進展させる攻めと、
自分で”もし”を使うことによる確約ではない
(単なる)一つの考えという守り。その両方に使えるIF思考。

相手がどれくらい会話のなかで「もし」を使うのか注目してみたい。

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2008年11月21日 (金)

アツイコトバ

アツイコトバ アツイコトバ

著者:杉村 太郎
販売元:中経出版
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前回読んだ勝ち抜け~から紹介されていた本である。
タイトルどおりのアツイコトバ
会社帰りの電車の中で2回も読んでしまった。
この本の温度にはまだかなわない。しかし、この本の
内容にいつまでも共感できる自分で居続けたい。
これまでも言葉で心を動かす本を何冊か読んだ。世の中には
そのような言葉やショートストーリーを集めた本は少なくない。
また、海外の作品を翻訳されているものも多い。しかし
杉村太郎氏のストレートな言葉はちっとも美化された話ではない。
あとがきに書かれていた『99%の人間は日々流して生きている・・・』
には刺激を覚える。
とかく、後ろ向きな話ばかり耳にする世の中だ。アツイコトバの通り
とにかく自分だけは前を向いていたい。

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2008年10月29日 (水)

英語でチャンスをつかみなさい!

英語でチャンスをつかみなさい! Book 英語でチャンスをつかみなさい!

著者:古市 幸雄
販売元:アスコム
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努力なくして英会話の修得はありえない。
巷で話題の楽して英会話はナンセンス。
野球のルールをいくら覚えても練習しなければうまくはならない。
といった正統派なアプローチが展開されている。特に発音の重要性
や海外DVDからフレーズを丸暗記するなどの方法が紹介されている。

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2008年10月26日 (日)

スローグッドバイ

スローグッドバイ (集英社文庫) Book スローグッドバイ (集英社文庫)

著者:石田 衣良
販売元:集英社
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これは若者の恋愛のはじまり方や終わり方を描いた短編小説。
10のストーリが綴られている。
読んでいて思い出すのは自分が大学生くらいの時の匂い。
新歓コンパの渋谷だったりクリスマスの横浜だったり、通学で
通った新宿だったり、その時はなんとも思わなかったが、社会人
となった今ではあの当時のように街を感じることはできないだろう。

普通他人の恋愛なんて表面的なくっついたわかれた程度の情報
しかなく、それぞれの感動的な出来事など知る由も無い。しかし
石田衣良さんの表現力なのか、このストーリを読んでいるとそれぞれに
それぞれの事情があるんだなぁと感じつつも思わずひき込まれる。
また男性視点で描かれた男の頭ん中のことが思わず笑ってしまう
ほど共感できる。
たいていの男の頭の中はバカバカしい妄想でいっぱいなんだろう。
それが表にどう出てくるかの違いだけなのかもしれない。

人と人の関わりというものは本当に紙一重、どこでどう好きになるか
も知れないしそう思ってたら急に冷めることもある。”今”は”ずっと”を
保証することではないのだろうけど、このストーリーに出てくるような
本人達はそれを信じている・・・なんだか考えるのが面倒になるほど
微妙な感覚だが、そんなところが読者に伝わる一冊でした。

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2008年10月 5日 (日)

僕は人生についてこんなふうに考えている

僕は人生についてこんなふうに考えている (新潮文庫) Book 僕は人生についてこんなふうに考えている (新潮文庫)

著者:浅田 次郎
販売元:新潮社
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浅田次郎のこれまでの作品の中から音楽でいうところの”サビ”を
集めたような一冊である。
一度読んだだけでは良く分からないものもあるが、物語の前後の
ストーリーからこのサビに落ちてくる。当然その前後が気になるに
決まっている。なんだかものすごく重いなぁと思う含蓄のある言葉も
ユーモアに支えられている。小説にこんなにストレートに著者の考えが
映し出されているとは。

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目の旅路 ある網膜色素変性症患者の生き方

 目の旅路 ある網膜色素変性症患者の生き方 目の旅路 ある網膜色素変性症患者の生き方
販売元:TSUTAYA online
TSUTAYA onlineで詳細を確認する

普段は読まないようなジャンルの書籍であるがちょっとしたきっかけもあり
読ませていただいた。
概ね内容はタイトルにもある通りある網膜色素変性症患者の
生い立ちから若い頃に視力低下を医者に予言され、60歳にして
ついに重度視覚障害になっていくという話しである。
人間にとって視力を失うということはどういうことか?健康に生きていれば
そのようなことを考えたくもなく、自らの身にそうゆうことが起こるということなど
普通は想像もしないであろう。視力の問題だけでなく実際身体の障害という
ものはあまり考えるものではないと思う。
本書を通じて教えられることは健常者とて生きている以上常に障害とは
隣合わせにいるということ。また自分自身がこれまで障害を持った人に
対する理解もまったくわかっていないことに気づかされる。
著者は言う、この交通戦争といわれるような現代社会においていつ身体が
不自由になるとも分からない。障害は客観的に見て忌み悲しむべきもの
ではなくその人のひとつの個性と考えるべきなのでは。頭ではわかる。
頭ではわかるのだが、このテーマについて自分の中でのオトシどころが
はっきりしないのである。
しかしながら一冊を読み通して著者の改善、悪化を繰り返す視力に対し
可能性のある限り自ら研究を重ねトライし続ける前向きさに驚かされる。
また、自らの仕事、海外での出来事、これまでの治療におけるその時々の
思いや感想を刻銘に記憶していることに関心した。自分は目で見ているにも
関わらず日々の出来事を体に記憶せず垂れ流しにしているのでないか・・・。




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2008年6月16日 (月)

レバレッジ英語勉強法

レバレッジ英語勉強法 Book レバレッジ英語勉強法

著者:本田 直之
販売元:朝日新聞出版
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2008年6月13日 (金)

こんなに素敵なピースボート!

こんなに素敵なピースボート! Book こんなに素敵なピースボート!

販売元:ユビキタ・スタジオ
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2008年6月 5日 (木)

傷つきやすくなった世界で [日経プレミアシリーズ] (日経プレミアシリーズ 2)

傷つきやすくなった世界で [日経プレミアシリーズ] (日経プレミアシリーズ 2) Book 傷つきやすくなった世界で [日経プレミアシリーズ] (日経プレミアシリーズ 2)

著者:石田 衣良
販売元:日本経済新聞出版社
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日経1年生!

日経1年生! (祥伝社黄金文庫 は 7-1) Book 日経1年生! (祥伝社黄金文庫 は 7-1)

著者:長谷部瞳と「日経1年生!」製作委員会
販売元:祥伝社
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学びを稼ぎに変える技術

学びを稼ぎに変える技術 (アスカビジネス) Book 学びを稼ぎに変える技術 (アスカビジネス)

著者:藤井 孝一,森 英樹
販売元:クロスメディアパブリッシング
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ビジネスマンのための「数字力」養成講座

ビジネスマンのための「数字力」養成講座 Book ビジネスマンのための「数字力」養成講座

著者:小宮 一慶
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? Book 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

著者:林 總
販売元:ダイヤモンド社
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2008年5月15日 (木)

社長が贈り続けた社員への手紙―渡邉美樹の夢をかなえる手紙

社長が贈り続けた社員への手紙―渡邉美樹の夢をかなえる手紙 (中経の文庫) 社長が贈り続けた社員への手紙―渡邉美樹の夢をかなえる手紙 (中経の文庫)

著者:渡邉 美樹
販売元:中経出版
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招客招福の法則

招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の話 招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の話

著者:小阪 裕司
販売元:日本経済新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

招客招福の法則(2) 招客招福の法則(2)

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

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それでもわたしは、恋がしたい 幸福になりたい お金も欲しい

それでもわたしは、恋がしたい 幸福になりたい お金も欲しい それでもわたしは、恋がしたい 幸福になりたい お金も欲しい

著者:村上龍
販売元:幻冬舎
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派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる

派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書 243) 派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書 243)

著者:門倉 貴史
販売元:宝島社
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勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド Book 勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

著者:勝間 和代
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008年2月13日 (水)

人生のプロジェクト

人生のプロジェクト 人生のプロジェクト

著者:山崎 拓巳
販売元:サンクチュアリ出版
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これは人生を一つのプロジェクトとしてとらえた写真集エッセイ。
世界中の子供たちや街角の風景に照らして、どう生きるか?を
問いかけてくる内容である。
文章の部分は少ないけれど、自己啓発本やビジネス本に紹介
されている内容を著者の視点で凝縮されている。
これまで自分でも色々な本を読んできて頭の中に雑然と蓄積
されていた内容をこの著者によってまとめてもらったような感じがする。
人生そのものをプロジェクトととらえ計画から段取り実行、反省、検証・・・
と続いていく。
この一冊はときどき眺める写真集としても、自分の人生設計を
見つめるきっかけとしても大変おすすめの本である。

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2008年1月19日 (土)

思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫) 思考の整理学 (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

思考の整理学。
書籍についている帯というのは馬鹿にはできない。
私自身も帯に書いてある言葉で買ってしまうことも多い。
今回は書店のお勧めのコーナーにあった中からこの本を
選んだが、その帯が面白い。
『もっと若い時に読んでいれば・・・”そう思わずに
いれれませんでいした。1986年発売以来の超ロングセラー』
1986年からのロングセラーという部分が魅力的です。
思考の整理というテーマについては関心があるところですが、
なぜ故に読書をして知識を溜め込み、それが自分自身の血肉に
なっているのか?という疑問は常にもっていたのですが、自分自身
の思考というものを整理することができたらそれはそれは
安いものです。

本書の目次は、グライダー、不幸な逆説、朝飯前・・・と短い
タイトルが続きます。最初の項目では人間をグライダーと飛行機に
例えて学校教育に対する著者の考えが述べられています。とても
共感できます。つまり、学校というのはグライダー人間を育て
自力で飛び上がることのできる飛行機人間が育ちにくいことを指摘
しています。さらに興味深いのは、大人になって何かを学ぼうとした
ときにまず学校を探すというものでした。同感です。
学校に行きさえすれば成就するというのはとんでもない勘違いです。
何もやらないよりは良いのかもしれませんが、あまりに安易な発想で
あることは明らかです。自分自身が言いたいこととしては、何かを
やっていればなんとかなる的な考え、期待、満足感はとても危険な
感じがするということ。
そういう意味でいうと人それぞれ方向性や立場はありますが、自分と
してはプロセスに満足したくないと強く思いました。
この本はですね、とても良いことが書かれています。思考を寝かせる
ことの重要さや、様々な方向性からの知識をカクテルして結論を
導き出す方法、しゃべることで自分の考えを整理していくこと、また
逆に、自分の考えを簡単にしゃべらないことで、発散のパワーを
内部で高めていくこと・・・など姿勢という意味で再認識させられます。
アイデア関連の本ではたびたび出てくる馬上、枕上、厠上というものに
加え朝、目が覚めたときをもっと大切にするなんていうのも教訓に
なりそうなことの一つです。

学者とビジネスは違う。学校と会社も違う。なんとなくそんなことを
考えながら読んでいました。プロセスで満足している事例があまりにも
多すぎます。結果は?やっぱり常に結果を追いかけていきたい。
成功も失敗もあると思う。大きな結果もあれば小さな結果もある。それ
でも結果まで辿り着こうという意識がなければ何をやっているのか
わからない。自分への反省も含め今そう感じています。

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2008年1月14日 (月)

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣 Book IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣

著者:原尻 淳一,小山 龍介
販売元:東洋経済新報社
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よく考えてみるといわゆる仕事術や時間活用法について
書かれた本は少なくない。今回のIDEA HACKSのサブタイトルは
”今日スグ役立つ仕事のコツと習慣”というものであった。
本書は7章の構成で書かれている。それぞれ情報ハック、
時間管理ハック、整理ハック・・・など各切り口でアイデアを
生み出す方法や浮かんできたアイデアを忘れないようにするコツ
などを紹介している内容である。
読み終えてみればなぜ、この本を読もうと思ったのだろう?と
一瞬目的を忘れてしまいそうなほど手法にこだわった内容である。
参考書としては今後利用できる項目もあるかもしれないが、単純に
読み物としては私には物足りなかった。
おそらくこの著者はアイデア発掘についてはかなり自信を持って
いるのだろうけれど、アイデアの為にメモを持ちペンをいたるところに
ぶら下げて、携帯でメモを取り、そしてきょろきょろと辺りを見渡し
種を探し続ける。本書に書いてあることの多くを実践していたら
とても窮屈で出るものも出ないという感じだ。
もちろん著者然りそんなことを読者に望んでいるわけではないとは
思うが、冒頭に書いたように仕事術とか時間活用法、その類の本は
すべてを実践するというより、私のような凡人な読者は参考程度に
捉えていればいいのではないだろうか(だからいつまでも凡人なのか・・)
まぁそれはさておき、共感できるところもある。15分会議のすすめなど
当たり前であるが、ミーティングなどは長々とやるのは私も嫌いだ。
それから、著者がやっているというPodCastをダウンロードして
通勤電車で聞いているというのは結構いい。興味のあるジャンルの
PodCast番組をipodにいれておきちょっとした時間で聞いてみたが、
意外と内容が頭にはいるし、聞いていて飽きない。今は色々なジャンルの
番組があるからこれは人にお勧めできると思う。

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小さな会社☆儲けのルール

小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略 小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略

著者:竹田 陽一,栢野 克己
販売元:フォレスト出版
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小さな会社☆儲けのルール。
この著者は福岡で中小企業コンサルタントをやっている方で
今回、私が興味を持ったのは儲けのルールではなく、小さな会社でした。
ランチェスター経営の成功戦略を中心に、小さな企業やグループが
いかにして、利益をあげるかについて書かれています。
当然のことながらお客様に商品やサービスを提供し、お金を支払って
いただいた瞬間に利益となるのです。会社の中には直接お金を受け取る
(もっとも最近はキャッシュでのやり取りはないでしょうが)人以外にも
多くのポジションの人が働いています。しかしながら企業の大小は問わず
お客様から対価を頂く、もしくは振込みがあってはじめて利益となる
基本的なことを再確認しています。
ここで思うのは企業においてお金を受け取る人以外のポジションの事です。
毎日業務に専念していると、何のためにという目的をつい見失いがちですが、
企画書や改善書ばかりに注力しすぎて結果を出すことを忘れないように
したいものです。何を当たり前のことをと誰もが思うでしょうが案外こういう
企画書、報告書、分析書などの作成で満足してしまう事例は多いように
思います。自らの反省も含め再認識させられます。
さて、読み進めてみると小さな会社での顧客集めからリピーター確保まで
様々な手法が紹介されています。強者の戦い方と弱者企業の戦い方は当然
違うのです。地域を限定し、サービス内容を特化して地道に基盤を築いて
いくことの大切さについて参考になります。
お金、起業、経営については正直、以前から大変関心のあることですが、
小さなグループでもそれに応じたやり方がある。どれくらいの規模で
何が欲しいのかは人によっても様々ですが、自らの計画に参考にしていきたい
内容でした。

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小さな会社

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2008年1月 3日 (木)

村上龍全エッセイ 1987‐1991

村上龍全エッセイ 1987‐1991 (講談社文庫) 村上龍全エッセイ 1987‐1991 (講談社文庫)

著者:村上 龍
販売元:講談社
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年が明けて2008年。年末に読んでいたエッセイを振り返ってみようと
思います。ちょうど年末の頃は何かと、何かに追われている感じがして
本屋に入っても何を読んだらいいのか?さっぱりわからない時期だったと
思います。
 こないだ吉祥寺のブックオフに行ってみるとたくさんのお客さんで賑わって
いましたが、あらためて在庫の豊富さには関心させられるものがありました。
きっと、気力、体力ともに充実している時だと読みたい本はかたっぱしから
目に飛び込んでくるのだろうなぁなどと思ってしまいました。
最近有名になった小説などもたくさんならんでいて、(私はあまり小説を
読むことはないのですが)一時期でも話題になった作品や作家の小説は
一度は読んでみたいと思いながらも、結局ハードカバーは重そうだし通勤
電車で読みにくいからと見送ってしまいました。

このエッセイ集とはなんの関係もないことをつらつらと書いてしまいましtが、
困ったときの村上龍です。1987年~1991年と相当古いエッセイですが、
この頃から村上さんの独特の書き方は存在したんだなぁと思います。
内容はその時々のエッセイのため統一されたテーマはなさそうですが、
当時の出来事を思い出しながら、村上さんの切り口で思い出すのも
悪くありません。

 村上さんは一年の始まりとかあまり感じないと言っていました。いつも
忙しく何かに向かって前に前に進んでいるので、年始だから今年は何々を
やろう。みたいな目標はいちいち立てないということらしいのです。
私のような凡人はつい今年は何々をなどと考える習慣がありますが、
今年は気負わずフラットに虎視眈々とやってみようかなと感じています。

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2007年11月25日 (日)

これからはあるくのだ (文春文庫)

これからはあるくのだ (文春文庫) Book これからはあるくのだ (文春文庫)

著者:角田 光代
販売元:文藝春秋
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なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?

なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか? Book なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?

著者:ティモシー・フェリス
販売元:青志社
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2007年11月17日 (土)

iPhone 衝撃のビジネスモデル

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書 302) Book iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書 302)

著者:岡嶋 裕史
販売元:光文社
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今週は「iPhone」に関する本を読んでみました。
私の自宅PCはウィンドウズだしiPodも持っていないのですが、
Apple社の戦略や方向性を知るいいきっかけとなりました。
日本国内でのPC稼動台数を犠牲にしてもAppleがやりたかった事とは、
インターネットのネットワークと、携帯電話のネットワークの特性比較など
現代のIT分野の状況を整理するのに役立ちます。
それにしてもiPhoneがやろうとしているインターフェイスとしての役割は
まさに映画やドラえもんで見ていた未来そのものであるという期待が
膨らみます。
ITとかPCとかって本当にわかりにくくて、先日横浜のヨドバシ行ったら
周辺機器やソフトが山ほど並んでて、何に使うのか想像すらできないほど
商品がありました。実際に目先の目的のためにしかITが使われていない
ために並んでいる商品の大半が自分とは関係ないものになっています。
Appleが目指している直感的で誰にでもわかる、インターフェイスとしての
iPhone は久々に欲しいなぁと思える商品ですね。

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2007年11月10日 (土)

実践 しごとイングリッシュ Let's Start Learning Business English (光文社ペーパーバックス)

実践 しごとイングリッシュ Let's Start Learning Business English (光文社ペーパーバックス) Book 実践 しごとイングリッシュ Let's Start Learning Business English (光文社ペーパーバックス)

著者:刀根 健志
販売元:光文社
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この本は仕事で英語を使うビジネスマン向けに書かれています。
すこし目指すところは高い内容ですが、参考になる内容です。
学校で勉強した言い回しに凝り固まって考えると実際にはわけのわからない
文章になってしまうことや、逆に中学で習う程度の簡単な内容でも
実社会で使える表現もあることが書かれています。
英作文ではなく英借文を活用するというのは回り道をしない秘訣かもしれません。

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おひとりさまの老後

おひとりさまの老後 Book おひとりさまの老後

著者:上野 千鶴子
販売元:法研
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今回は「おひとりさまの老後」です。
こちらも書店の注目本のコーナーにあった一冊ですが、
なんとなく気になるタイトルについ手にとってみました。
”おひとりさま”と書くと、年代によって受ける印象も
違うと思いますが、まだ若い世代では結婚しているかしていないか
だけで勝ち組、負け組みなんて分け方をされることもあります。
実際に若くても自分の人生の方向性というものには常に悩みが
つきものです。ただ、実際に誰かに「これからどうするの?」とか
「お金はどうするの?」「何かやりたいことってあるの?」と
問われたときになかなか答えに困ることがあるものです。
私は自分では他人にうまく説明できない分、時として誰かに
そんな質問をしてしまうことも少なくありません。
こういうタイトルの本が注目され、それなりに売れているという
ことは「おひとりさま」もしくは「老後」という響きに
不安を感じる人が多い証拠かもしれません。

実際に読んでみると決してネガティブな話ではなく、現実と向き合い
前向きに人生を過ごす(もしくは終わる)実例が紹介されています。
ただ(勝手に期待していたのですが)若い世代の読者にとっての
不安や人生設計について書かれた部分は残念ながら少なかったように
思います。

かいつまんで印象に残っている部分としては、
『だれかと一緒にごはんを食べれば、他のだれかとは食事をとれない
トレードオフの関係にある・・・』
おひとりさまにとって、気の合う友人との食事はとても大切なことで
あり、家庭を持って365日その食事を作ることばかりになってしまっては
他の誰かとの楽しみを奪われることになる。極端に解釈すればそういう
ことになるが、こっちを立てればあちらが立たずといった状況的束縛が
ないことがメリットの一つなのかもしれません。
『70歳のハローワーク』
年金問題も話題沸騰の世の中ですが、生活をしていく上でのお金に関する
ことが書かれています。
『「武士の商法」ですってんてんになるまでリスクを背負う必要なないが、
よくばらなければスモールビジネスで5万円10万円入ってくる程度才覚を
持っている人は少なくないだろう・・・』
これは老後のよくばらない感覚がヒントになるなぁと感じます。
たぶんこの本でいちばん役にたった部分はここのような気がします。

人生というもの100人いれば100通りのやり方があるとはいうものの、
制度的な常識に縛られていることは少なくないと思います。
おひとりさまの老後は他人に迷惑をかけない、自分が好きな事を
よくばらずにやる、儀礼的距離を保ちつつ世間体に振り回されない、
うまくやっている人はきっとそんな感じなのかなぁと想像して終わりにします。

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2007年10月28日 (日)

つっこみ力

つっこみ力 ちくま新書 645 Book つっこみ力 ちくま新書 645

著者:パオロ・マッツァリーノ
販売元:筑摩書房
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パオロ・マッツァリーノ氏の著書『つっこみ力』ですが、
以前読んだ反社会学講座に負けず劣らず面白い内容です。
近ごろ書店にならぶ本を見ていると鈍感力にはじまり、
○○力というタイトルがちょっとしたブームになっている
ような気がします。パオロさんの名前はすぐに思い出しましたが
『つっこみ力』という月並みなタイトルをいい意味で
裏切ってくれる一冊です。

”データ”による学者や専門家の解説をうさんくさいと
指摘する方向性は以前から変わっていませんが、この人の場合
その指摘は実に痛快、面白おかしく批判しているので決して
嫌味にはなりません。漫才のボケとツッコミの話が
紹介されていましたが、間違いを正論で指摘することだけが
すべてでないことをあらためて主張しています。日々の生活でも
仕事でも理屈ばかりならべられても人は動きませんよね。

著者は主に社会学的な視点から物事を見ているようですが、
メディアの主張やありかただけでなく、仕事のシーンでもそういう
ことはしばしば目の当たりにすることがあります。
”データ”というのは少なからずその作成者の意図があって、
事実を客観的に捉えているとは限らない。という主張がありますが、
まったくその通りだと思います。データや解説にいわゆる”うそ”は
ないのでしょうが、偏った方向性、疑わしい定義には注意が
必要です。

反社会学的な一冊を読んだからではないのですが、本当に最近の
ワイドショーやニュース、新聞などを見ているとネガティブな話題が
多いですよね。謝罪会見とかって毎年こんなに多くありましたっけ?と
思うほど、今年は何度も何度も目にしました。というかそうゆう事を
指摘して話題にして・・・不正やうそをアナウンスすることはメディア
にとって一つの使命なのかもしれませんが、ちょっとしつこいですね。

本読んで、ブログ書いて少しは自分の考え方やその時々の見方を
整理しようと思っていたのですが、今回は話題が社会学の方向へ
いってしまったので、余計にわからなくなってきました。
そもそも、他人の事を考えさせられている時間がもったいないですよ。
別に他人の事や世の中のことをそんなの関係ねぇと無関心になるつもり
はないですが、まず自分のことを前に進めましょう。自分が自立することが
きっと周囲にとっても社会にとっても良い事なんでしょう。

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2007年10月23日 (火)

アメリカン・ドリーム (講談社文庫)

アメリカン・ドリーム (講談社文庫) Book アメリカン・ドリーム (講談社文庫)

著者:村上 龍
販売元:講談社
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おじいさんは山へ金儲けに―時として、投資は希望を生む (幻冬舎文庫)

おじいさんは山へ金儲けに―時として、投資は希望を生む (幻冬舎文庫) Book おじいさんは山へ金儲けに―時として、投資は希望を生む (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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真実はいつもシンプル―すべての男は消耗品である〈Vol.3〉 (幻冬舎文庫)

真実はいつもシンプル―すべての男は消耗品である〈Vol.3〉 (幻冬舎文庫) Book 真実はいつもシンプル―すべての男は消耗品である〈Vol.3〉 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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2007年10月 8日 (月)

2days 4girls

2days 4girls (集英社文庫) Book 2days 4girls (集英社文庫)

著者:村上 龍
販売元:集英社
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2007年10月区切りがいいのでブログを書いてみよう。
10月は色々な意味で区切りがいい。仕事も期末に入り
これまでの反省と今期の目標を立てたりする時期でもあるし、
10月は誕生月なのでまた新たなステージに立たされるという
感覚も多少ある。しかし、今年は新たな年齢になることに
ハードルのようなものを全くといっていいほど感じていない。
これが35歳くらいだったら少しは感じるものだろうか?
区切りがいいといえば買いためていた手持ちの本も全部読んで
しまい、感想文は全く書いていなかったが新書を3冊と村上龍さんを
2冊読み終えた。

今感じていること、考えていることがぼんやりと見えてきたような
気がしている。いつまでにどんな自分にならなきゃいけないとか、
自分はこういうふうな自分でなくてはいけないとか、他人と比べて
いいの悪いのとか、誰かにこう見られたいとか・・・もしかしたら
以前もこんな感想を書いたことがあったかもしれないが、結局は
自分を拘束しているのは自分なんだということを感じている。
何かをしたいと思ったら自分を説得するしかないということを
実は良くわかっている。すごく幼稚なことを言っているがあたりまえ
過ぎて教訓にもならないことだ。

今回新書3冊を読んだが面白かったのは『語学で身を立てる』という本。
英語をはじめとする外国語で身を立てることに着目した内容であるが、
この著者はなりたい職業があるなら勉強しろ!と言っている。語学本は
色々な種類があふれているがストレートに勉強しろと言っている本は
実は少ない。物事には要領が良いというケースはあると思うが、努力
無くして身につくスキルなどたいした事ないのだということを再認識
させてくれるものである。
『企画は1行』も面白い、キャッチコピーや企画書について興味深い
話が書かれているが、これを読んでから資料に書く一言や解説を考えるのが
面白くなった。短い表現のなかに本質を表現し相手の感情に届く言葉を
探すことは仕事を楽しむ秘訣である。本書でも言っているが企画書を書く
ことが目的ではない。企画書は仕事をするための入り口に過ぎない。
企画や資料作成が目的ではないことを絶対に忘れてはならない。

村上龍さんの本を2冊読んだが、本当に多くの著書があるのでしばらくは
楽しめると思っているが、小説でもエッセイでも村上さんの考えが
ところどころに表現されている。その言葉を見つける度に「なるほどなぁ
そういう考えもあるよなぁ」なんて思いながら楽しむことができる。
『2days4girl』では人間には3つのタイプがある・・・という
話をするシーンがある。充実した人生ということを問われたときに、何が
充実した人生なのかを考えさせら得る一文だ。前に読んだ本もそうだったが
自分自身にとって何が成功といえることか?成功の条件は?充実した人生は?
そんなテーマが常に存在している。
いろいろな視点や考え方を教えられることは多々あるが、そこに問いかけの答え
は無いのだと思う。それは自分自身、人それぞれが決めることだから。

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2007年9月29日 (土)

誰にでもできる恋愛

誰にでもできる恋愛 (幻冬舎文庫) Book 誰にでもできる恋愛 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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赤ちゃんと脳科学

赤ちゃんと脳科学 (集英社新書 (0194)) Book 赤ちゃんと脳科学 (集英社新書 (0194))

著者:小西 行郎
販売元:集英社
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企画書は1行

企画書は1行 (光文社新書) Book 企画書は1行 (光文社新書)

著者:野地 秩嘉
販売元:光文社
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2007年9月19日 (水)

語学で身を立てる

語学で身を立てる (集英社新書) Book 語学で身を立てる (集英社新書)

著者:猪浦 道夫
販売元:集英社
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2007年9月16日 (日)

人生における成功者の定義と条件

人生における成功者の定義と条件 人生における成功者の定義と条件

著者:村上 龍
販売元:NHK出版
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しばらくブログを書いていなかったので何を書いたらよいか
わからなくなっている。このブログを始めた頃は、読み捨て
ている内容を少しでも自分の記憶に留めておこうと思ったものだ。

以前”読書感想文”ってそもそもどんなものだろうと調べたときに、
”読書感想文とは生活作文”とあった。登場人物の行動や体験と
自分自身の日常を比較しその違いや共通点から自分がどんな生活を
している人間かということを書く作業である・・・
これまで私が書いてきたことは”読書感想文”でも”書評”でもなく
単なる読書メモのような感じだったのかもしれない。今思うと言葉を
抜き出したり、教訓を探したりすることにちょっと気負い過ぎていた
のかなとも思う。

相変わらず村上龍さんの本を手当たりしだい読んでいるが、小説を
読み出すとその感想を文書で残したくないような感想ばかりが浮かんで
くる。(たぶん読んだことがある人ならそう思うだろう)その理由は
内容が過激だからとかそういうものではなくて人の本質的な感情として
理解できてしまうからだろう。常識的には表面化しにくい問題や
道徳的によろしくないような感覚を認識してしまっている。

一方同氏のエッセイは本当に面白い。あとがきを書く有名人などが
「次も読みたい」と書いているのがよくわかる。政治、経済、日本人、
恋愛、お金、趣味など人生の諸問題に対しラフでありながら真面目な
思いが綴られている。他の人はどう思うかわからないが、私にとっては
リスペクトすべき人だと思う。

話をブログのことに戻すが、先日ある雑誌の特集でブログについての
記事が載っていた。世界的に観ても日本人ブロガーは急増しているらしく
書くことや他人のブログを読むことに割いている時間が半端じゃない
らしい。それについてメリットデメリットが説明されていたが、この
記事を読んで私もちょっと考え方が変わった。
読んだ本を記録してく作業はささやかな楽しみだ。しかしすべてに
感想を残すのは確かに時間のかかる作業である。そんなことよりも
もっと違うことに時間を使い感想文にこだわらずそのときに感じたことを
記録しておこうと思っている。

自分はあまり頑固なほうだと思っていないが、年代によるステージの変化や、
取り組んでいるフィールドのことなどを考えたり、口にすることがことが多い。
つまり、今30代前半というステージにいて、仕事や家庭や自分の趣味や将来に
ついて考えるべきフィールドを持ち、今どんな行動をしたらよいかいつも
そんなことばかり考えている。下を見たって意味がない。上を見ればきりがない。
今回たまたま読んだ『人生における成功者の定義と条件』は、前向きに将来を
悩める人たちに参考になる一冊だ。

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「普通の女の子」として存在したくないあなたへ。

Book 「普通の女の子」として存在したくないあなたへ。

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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ラブ&ポップ トパーズ(2)

ラブ&ポップ―トパーズ〈2〉 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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2007年9月 3日 (月)

トパーズ

トパーズ (角川文庫) Book トパーズ (角川文庫)

著者:村上 龍
販売元:角川書店
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2007年8月30日 (木)

限りなく透明に近いブルー

限りなく透明に近いブルー Book 限りなく透明に近いブルー

著者:村上 龍
販売元:講談社
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2007年8月27日 (月)

結局「仕組み」を作った人が勝っている

結局「仕組み」を作った人が勝っている (Kobunsha Paperbacks Business 7) Book 結局「仕組み」を作った人が勝っている (Kobunsha Paperbacks Business 7)

著者:荒濱 一,高橋 学
販売元:光文社
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最近は村上龍さんの作品ばかりを読んでいるので
新書やビジネス書は久しぶりだ。なんとなく新書でもと
思い書店に入ってみたが、奇抜な表紙の光文社ペーパーバックス
bisinessを見つけたので手にとった。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想
『村上龍さんの書物を読んでいると人生の愉しみや社会の常識を
疑うようなひとつの一貫した観点が見えてくる。一方で新書では、
ベストセラーを狙ったものから各ジャンルやテーマを焦点にまじめに
書かれたものなど幅広く情報を得ることができる。
光文社のペーパーバックスシリーズは良い意味でラフな作りであり
ちょっと詳しい雑誌を読むような感覚で手軽に読めるのが魅力だ。

今回手に取った”結局「仕組み」を作った人が勝っている”は、
30代の2人のフリーライターがビジネスの仕組みについて取材した
ものをまとめた内容である。この本で興味深いのは取材内容よりも
その動機である。著者は前半部分で語っているがワーキングプアと
呼ばれるほど生活に困っていなくても、「豊かさ」や「幸せ」を実感
出来ない層は確実に増えていると言っている。また今現在あくせく
仕事に追われている人の多くは、これが一生、続くことになる。と
警告する。

著者と世代が近いせいもあり、「金持ち父さん貧乏父さん」
や「ユダヤ人大富豪の教え」などの背景にある考え方を共有できる人も
少なくはないと思うが30代というのがこういうことを一番考えられる
時のような気がする。

正直ビジネス書を読み漁ったりすることはあまり人に言えた話しでは
ないのかもしれない。もちろん得ることも多いが行動を前に混沌とした
心境の中でビジネス書になにか安心感のようなものを求めているだけの
状況があると思う。しかしいくら読んでも今の社会や自分の将来に対する
危機感は一向に拭い去ることができない。
こういう感覚というのは世の中の人がどう考えているのか?
世代によっても違うだろうし、男女によっても違う。正社員だったり
派遣社員だったり、フリーターであったりと、しかしなんとなく分類して
みたところで全く意味がない。
結局は個人個人の問題であるし、誰かよりはましだと考えても安心など
できるものではない。

本書では”経済的自由”をひとつの切り口としているが、ひとくち
に経済的自由といっても求める範囲というのは人それぞれだ。自由な時間も
その1つであるし、会社がなくなっても生きていける保証であったり、欲しい
車を手に入れることかもしれないし、海外旅行に好きなときに行けるという
ことも魅力的である。

この本はそれほど胡散臭い内容ではない。しかし、ビジネス書の中には
いかにもという内容の本も多々ある。○○で1000万円儲ける方法・・・
みたいなものは気分が悪くなるのでなるべく避けて通るようにしているが、
じゃあ何でビジネス書ばかり手に取るかを考えてみると、きっと今の危機感を
忘れたくないのだと自分自身思う。サラリーマンとして長く勤めていると
だんだんと視野が狭くなる。このままでも良いような気になってしまう。
今の仕事や生活は楽しくないわけでも、苦痛なわけでもない。しかし、
時間とお金に制約があるのは事実である。自分自身の理想を忘れたくはない。
いつかきっとなんてノンキな話しではない。本書の著者達の根本的な
考えには共感できる部分が多かった。』

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2007年8月23日 (木)

最後の家族

Book 最後の家族 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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この小説は2001年の作品。4人の家族の物語を通じて
常識を疑うこと、普通の生活の危機感が現実にそこにあるかのごとく
描かれている・・・

満足度★★★☆☆

今回の感想
『会社にリストラされようとしている父と妻そして、大学生でひきこもりの息子と
将来について迷い大学受験を控える娘の4人家族のストーリー。
あえて主人公と呼ぶならばひきこもりの息子であろう。しかし、家族の中に
ひきこもりが居ることもさることながらその他の家族も一個人として様々な
悩みを抱え、日々混沌とした状況の中で現実の危機は家族崩壊の方向へと
容赦なく押し寄せてくる。
同じ日常のワンシーンをこの小説ではそれぞれの視点から描いている点が珍しい。
繰り返し繰り返し同じ状況をそれぞれの視点で捉えている。
同じ家族とはいえ一個人の感覚は必ずしも一致しない、それぞれが
どう生きていくかは個人で決めていくしかないことを強く印象づける。
あとがきで著者が言っているのは救う・救われるという人間関係を疑うところから出発
していると、さらに誰かを救うことで自分が救われるという常識がこの社会に蔓延している
そのことがもたらす弊害は大きいと言っている。
物語では隣の家に住む奥さんが夫からのドメスティックバイオレンスを受けているところを
ひきこもりの息子が目撃し、それを救うという目的を持つことでひきこもりからの脱却していく様子が描かれる。しかし弁護士から一方的に救いたいと思っている彼自信がDVを
行う夫と似ていると言われる。ここがこの小説から学ぶべき点だと思う。
つまり誰かを救うという気持ちが強くなりすぎて相手を自分の思い通りにしたくなる。
例えばオレが心配してやっているのになんで言うことをきかないんだ!!的な感覚は
DVを行う者と大きな違いはないということなのかもしれない。
日常の生活で相手が思い通りにならずイライラすることも多々あるが、それはつまり相手を想うことではなく、コントロールできない苛立ちなのかもしれない。
誰かのために何かをしてあげたいと想うこと、頑張っている人を応援したくなる気持ち
そういった純粋なものがいつしか強制的な気持ちもしくは強要になってしまうことの危うさを感じた。また親しい人の自立は近くの人を救うという内容にも触れてある。
これも一つ重要なポイントであろう。』

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2007年8月14日 (火)

恋愛の格差

恋愛の格差 (幻冬舎文庫) Book 恋愛の格差 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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いつものエッセイシリーズではなく、おもしろそうなエッセイを
見つけた。「恋愛の格差」。日頃から村上龍の社会批判やメディア批判は
独自の比較と視点によって描かれていてお気に入りの一つになっているが、
村上さんが言うところの恋愛の格差とは?
このエッセイは主に女性の読者を意識して書かれている部分が要所に見える。
2002年の作品であるが、どれくらいの女性が読んで、どれくらいの人が
こういう考え方に共感しているのか私にはわからないが、かつてと比べ時代
が変化しているのは事実である。これからの女性がどういうスタンスで日々を
過ごし、どんな相手を見つけ人生をどうサバイバルしていくのか?なるべく
人生の早い段階でそういうことを考えることの必要性を感じた。

満足度★★★★☆

今回の感想
『<この人と結婚したいという男に巡り会いたいと思うけど、
とにかくどうしても結婚したいという風には思わない・・・>という
一文からこのエッセイは始まっている。かつては結婚することが当たり前の
ように考えられていが既にそういう時代ではなくなっていることは理解できる。
今回のエッセイはやはり社会的な変化や人々の多様性を背景に個人がどういう
振る舞いをしていくのかについて考えさせられる。
単に制度としての結婚ををするしないは別として「自立」「信頼」「依存」などの
根本的な部分から一度認識を新た改める必要があるような気がした。

相変わらず村上さんの視点はおもしろいものが多い。メディアからの情報がいかに
現実の問題をごまかすように伝えているかを考えたとき、某銀行の住宅ローンのCFか
なにかで、横浜の郊外あたりの閑静な住宅街に新築の一戸建てを買い子供が3人いて
笑顔で笑って頑張らなくちゃみたいなものがあった。あれを現実的にできる人や
ファミリーは結構な収入がないと無理だと思う。今の20代や30代でもなかなか
きついのではないだろうか。自分の将来の収入や生保やいわゆるライフプランなんて
私も20代の頃は考えたこともなかった。

 結婚や恋愛がテーマになっているエッセイなので、そういった社会的背景とリンク
して描かれているが自分の彼氏が将来何ができるのだろうか、とか理想的な生活の
保証があるだろうかなんて考えていたら誰も選べなくなってしまう。
恋愛の条件を満たせない男について書かれている部分がある。「依存」する男だ。
これは男に限ったことではないと思うが、相手の時間や自由を侵し、相手の時間や
自由を奪い支配することで愛情を確かめようとするのはすべて依存だと言っている。
先に書いたキーワードの中でも「自立」は難しいが、そこそこ信頼できる人や
依存しない相手は存在すると思う。私も何が言いたいのかわからなくなってきたが、
素敵な女性だと思う人はこういうことについて答えがなくても考えている人だと思うし
依存しない程度に甘えることはきっと許されるはずだ』

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2007年8月 2日 (木)

すべての男は消耗品である。Vol.4

(1)死なないこと(2)楽しむこと(3)世界を知ること―すべての男は消耗品である。〈Vol.4〉 (幻冬舎文庫) Book (1)死なないこと(2)楽しむこと(3)世界を知ること―すべての男は消耗品である。〈Vol.4〉 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Vol.4は92年から95年にかけてのエッセイ集。
いつになく、投げやりというか別のものに気を奪われて
いるというか(きっと映画のことだろう)他のエッセイ
に比べて荒い感じが読んで取れる一冊である。

満足度★★☆☆☆

今回の感想
『(夜の街に出ることがなくなってしまった)より
<オレはよく、別に誰かに頼まれたわけではなく、
キャッチコピーを考える癖がある・・・>
と村上龍は言っているが、
このエッセイを読むようになってから私は村上龍の
言葉を見つけるのが愉しみの一つになっている。
評論家のように当然の正しい論調では決してないし、
小説家だからなのか歯切れのいい文章は、凝り固まった
頭にとても新鮮に感じる。

(傷(トラウマ)はいやすものではなくそれから自由に
なるべきものだ)より
<傷をいやす、というのは、あまりにも自然でそれとは
気付かない「依存」だと思う。傷がいえるのではない。
傷のことを考えないで、時間が過ぎていくだけだ。・・・
共同体は、「傷をいやす」ように見せて、時間だけをやり
過ごすのである>
傷に限らず、やならければならないことや、やろうとして
いたことなんかも日々の時間の中で過ぎ去ってしまうことが
ある。時間はときに嫌な事を忘れさせてくれるが、色々な
ことを飲み込んでいくものだと思う。
「時間」というキーワードをもっと意識して過ごさなければ
と思った。

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2007年7月29日 (日)

明日できることは今日はしない=すべての男は消耗品であるVol.5

明日できることは今日はしない―すべての男は消耗品である。 Vol.5 (幻冬舎文庫) Book 明日できることは今日はしない―すべての男は消耗品である。 Vol.5 (幻冬舎文庫)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

このエッセイの書き出しは「今何所どこにいる・・・」と
始まることが多いと本人も言っているが、今回のVol.5は
映画「KYOKO」製作に関するエピソードや日本批判
ワールドカップに関する話題など95年~98年頃の内容
が綴られている。世界の様々な場所から日本を想うとき
この国の中に居る感覚とは違うものが見えるのだろうと思う。

今回も楽しく読むことができたというのはいうまでもなく、
たまたま昨日はサッカー日本代表のアジアカップ3位決定戦
をテレビで観た。そして今日は夏の甲子園予選神奈川県大会の決勝を
テレビでやっているのを観た。この本や村上龍さんのスポーツに
対するコメントなどを聞いたことがある人にしかわらからないかも
しれないが、途中退場で一人少ない韓国から1点も取ることができず
PK戦で敗れた日本代表と、校歌を歌いながら涙する高校球児
どちらも選手は精一杯やった結果だと思うが、選手へのインタビューや
解説を聞いていると村上龍さんの指摘していることが良くわかってしまった。
私も熱闘甲子園という番組は好きなので時間があれば見るが、
若い高校生が今しかない次がないという局面で見せる純粋な姿勢が
感動を呼ぶのだと思う。
たとえ試合に負けても人生はその先ずっとあるわけだし、それが全てでは
ない。しかし目の前にあるものに純粋に向き合うことが大人になる
につれて少なくなるからそういったものに頼りたくなってしまうのかも
しれない。

満足度★★★☆☆

今回の感想
『いつも読みながら本の端を折ってみるのですが、今回は5ヶ所
端を折ってみました。このブログを書く動機でもあったのですが、
読んだ内容なんてすぐに忘れてしまうものだからその時感じたことを
書き留めておこうと思いスタートし早いもので1年にもなります。
昨夜も近所の盆踊りの音が聞こえました・・・

(では雑誌はこれからどうすればいいのか?わたしはそんなこと知らない)より
<書店は本当に大切だ。わたしがどんなに面白い小説を書いても書店が置いて
くれなかったら、売れない。風呂敷に包んで自分で売って歩くしかない。
媚を売るということではなく、大切にしたいということです>
まったく本題とは関係ないことを考えた。媚びるのではなく大切にしたい。
そういう言い方か・・・。                      』

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2007年7月26日 (木)

ダメな女 ダメな女

著者:村上 龍
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

村上龍のエッセイ集を探していたら”ダメな女”というタイトルの本を見つけた。
いつも男は消耗品である。ダメな男のエッセイが多い中で村上龍が言うところの
ダメな女というのはどういうところなのか?100%興味だけで手にとってしまった。
男がこんなタイトルの本に興味を示すなんてまったく失礼な話だ。

満足度★★☆☆☆

今回の感想
『せっかく読んだので手短にまとめておこう。ダメな女とは別にに文章や文脈には
興味深い視点や考え方が以外にも多いのが特徴だ。
いくつか気になる文章を留めておいてみようと思う。

(今の若い人は生きていくうえでのモデルが見つからないという不安に耐えなければ
ならない)より
<人間が一人一人違う以上、生きていくためのモデルなどというのは実は幻想
なのだから、自分探しの旅などというものは本当はあり得ない>

実にストレートな文章だと思う。自分探しをしているうちに時間ばかりが経ってしまう
ことも現実にはある。何かで聞いたか読んだかしたが自分は探すものではなく
創るものだということを再認識させられる。

(バックボーンで男を選ぶ女はダメな女なのかどうか)より
<自立すること、個人として生きていけるような経済的・精神的基盤を
早くから準備することそれが大切だというわたしの考えは変わらない。
そういう女性だけが、男から選ばれるのを待つのではなく、
男を選ぶことができる。>

それなりの女性にはそれなりの男がついてしまうのだから、それでいて
彼らはとても幸せだろうから・・・この文章の後半部分については疑問が残る。
工学部のクラスに女子が一人だったときも彼女は周りの男を選ぶ権利は
(それなりに)あったように思う。
それはさておき、自立すること・・・は同感だ。
これは女性に限った話ではないと思うが、男の感覚でものを見るとこういう
言い方になってしまうのかもしれない。

(年をとるということは何かを失うのではなく何かを知るのだ)より
<貧乏くさい人生を送ってきた人は、きっと憂鬱という概念がないのだろう。
退屈な人生には憂鬱が入り込む余地はない。>

どんな人生が貧乏くさいのかわからないが、この文章を読んで思い浮かぶのは
ミステリアスとかフェロモンとか影という言葉だ。そもそも解らない部分があるから
興味が持続するということもあるし、憂鬱が漂う空気は深い人生の匂いがする。

他にも多くのページの端を折ってあるが、結局どれがダメな女ですということは
どこにも書いてない。(無論そんなことを知ってもしょうがないことであるが)
この本もなかなか古いが男と女のどっちの読者が多いのだろうと疑問に思う。
しかし、紛れもなく男目線で書かれている内容であり女性が読んでどんな
感想を持つかわからないが、村上龍のようにかなり洗練された男性の目線で
あることは間違いない。』

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2007年7月24日 (火)

すべての男は消耗品である。<Vol.2>

すべての男は消耗品である。〈Vol.2〉

著者:村上 龍
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

村上龍さんのエッセイVol.2を読んだ。
一作目では男女の事がテーマとして取り上げられていることが
多かったが、Vol.2は世界で活躍するスポーツ選手に関するエピソード
などが綴られている。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想:
『最近村上龍さんのエッセイにはまっていて次から次へと読んでいると
正直この本がどこからどこまでの話だったのかわからなくなってきた。
1990年頃のエッセイなので話題としては少し以前のものとなるが、
相変わらずの独自な着眼点は次から次へと読み進めるのに十分楽しめる。
世界と比較して日本の出来事や考え方、人々の振る舞い方など常に外部からの
視点で語られると妙に説得力があるように感じてしまう。決して上品な内容では
ないけれど常識や制度に囚われない自立した感覚は見習う価値があるように思う。

(岡本綾子を見習わなければ、腐った日本に置き去りにされる)より
こんなやり取りが紹介されていた。
<「どうしてですかね?」とオレは岡本綾子に聞いた。
「わかりませんね」と彼女は答えた。でも岡本綾子は本当は本当は答えを知って
いたのだろう。優しい人だから、言えなかったのだ。>

私は自分の知っていること、覚えたこと、感じたことなどなど・・・そういうことを
全部誰かに言いたくなってしまうことがある。デリカシーがないと言われることも
少なくないがきっと優しくないのだろう。』

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2007年7月20日 (金)

すべての男は消耗品である。

すべての男は消耗品である (集英社文庫) Book すべての男は消耗品である (集英社文庫)

著者:村上 龍
販売元:集英社
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前回、最新のエッセイ集を読んで無性に過去の作品が読みたくなったわけ
なのですが、1987年に発表されたこの作品と今のものとのギャップにかなり
驚かされます。
そういえばかつて友達の家に遊びに行ったときに本棚に並んでいたような
気がしますが当時読書など一切しなかった私にとってはそれこそ村上春樹と
村上龍の違いすらもどうでもいいことでした。

満足度★★★★☆

今回の感想
『村上龍さんのエッセイや小説では、繰り返しでてくるキーワードのような
ものがありますが、今回は”制度”という言葉が妙にひっかかるワードだった
ような気がします。例えば”夫婦という制度””民主主義という制度”・・・
誰かがつくった制度によって人間は生活しているという表の世界。一方
制度とは正反対の内面を持ち、ギリギリのところ(ややはみ出したところ)で
活躍する?人々へのエピソードが痛快です。またテーマの大半が男女に
関わることや、男が消耗品であることのエピソードなどこれも興味が尽きない
一つかもしれません。

(あなたの恋人は、あなたに、小さい頃の思い出を語っているだろうか?)より
<すなわち、人間には「自己」という確固としたものなどなく、自分という現象の
蓄積でしかあり得ないということだ。・・・>
今の自分の性格とか態度とかって昔に比べ確実に変わったと思う。
いつから今の自分になったのだろう?と考えてもみたが、高校生の時、
大学生の時、入社当時の時、そして今と微妙に変化しているのがわかる。
ある女の子に「男のどこを見る?」と聞いたら「経験」と答えた人がいたが、
一理あるような気がする。

この本を痛快に読み終えたあとの山田詠美さんの解説が面白い。
(解説)より
<私は、この本が大嫌いである。村上龍本人が嫌いなんじゃないよ。
こういう本に拍手を贈る読者を作り上げたこの本が嫌いなのである・・・>
<ところで、すべての男を消耗品と呼ぶことによって、自虐的な満足感を
得ようとするのは悲劇である・・・>
まさに、こういう本に拍手を贈り掛けた自分に釘をさされたような感覚になる。
この本を高校生のときに友達の本棚から盗んで読んでいたら、その後の
人生が微妙に違っていたかもしれないとも思うし、いや逆にあの頃の自分では
何を言っているのかすら意味が解らなかったかもしれない。
「最近俺は、男へのダメだしのすべてが当てはまるような気がする」と言ったら
「あなたのダメなところを男のせいにするのは現実から逃げている」と返されて
困ったのを思い出した・・・』

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2007年7月16日 (月)

すぐそこにある希望

すぐそこにある希望 Book すぐそこにある希望

著者:村上 龍
販売元:ベストセラーズ
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先日買いたい本を決めて有楽町の三省堂に行ったのですが
それが見当たらず、逆に目に留まったのがこのエッセイ集
”すぐそこにある希望”でした。2007年7月7日発刊の新作ということで
欲しい本のことをすっかり忘れてこちらを手にとりました。
村上龍さんのエッセイ集は24年も続いているらしく、これからバックナンバー
を読んでみようという思いにさせてくれる一冊でした。
そもそもエッセイは世の中の出来事や、物事についての感想ですから
そうなると感想の感想みたいになってしまうので、気になる考え方や
面白いなぁと思える表現、視点などを残してみたいと思います。

満足度:★★★★☆

今回の感想:
『龍さんのエッセイには”文脈”と言う言葉が多く出てきます。メディアに対する
批判や外国文化との違い、人と人が理解しあえなかったり、表現できなかったり
することを”文脈”を持ち合わせていないと言ったりしています。そういう点では
世の中で普通に語られている事や言葉を、(よく考えればその通りな事を、
普通は気にも留めないようなことを)さらりと文章で言い当てるところが魅力の
ひとつだと思います。
(北朝鮮コマンドの「文脈の断片」)より
<努力というのは本来その内部にある矛盾を抱えている。最終的には
何とかなるはずだが現状ではまったく不可能だ」という矛盾だ・・・>
とても面白い表現だと思います。読んでいてあぁ努力ってそういうものなんだぁ
とあらためて思い直すような感じです。

(不祥事で、会社経営者はなぜペコペコ謝るのか)より
<謝罪という行為は、まず自ら非を認める意味がある。~
謝罪された側は~非を認め反省し再発防止を約束することで
怒りや悲しみを和らげ感情を慰撫される。・・・>
<感情の問題なので謝罪によって感情が慰撫されないときは
「謝り方が悪い」「心がこもっていない」ということになって、どんなに
謝っても許してもらえないことがある。・・・今後もテーマとして取り上げる
ことになると思う>
というように謝罪について考えさせられるエッセイです。このテーマは
会社経営者でなくても日常生活のなかで”謝る”という行為はわりと
あることですが、なかなか使い方が難しいと思います。
謝ること=許してもらえることでは決してないという事と、
謝らない=よりいっそう事態を深刻にする事・・・じゃあいったいどうすれば?
いまだかつて私にもその答えはわからないというのが正直なところです。』

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2007年7月 8日 (日)

なぜあの人とは話が通じないのか? 非・論理コミュニケーション Book なぜあの人とは話が通じないのか? 非・論理コミュニケーション

著者:中西 雅之
販売元:光文社
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今回の新書は”非・論理コミュニケーション”というサブタイトルと
帯に書かれている<どんなに完璧な論理でもどれだけ言葉を費やしても
人の心はつかめない>にピンときて読んでみることにしました。

満足度★☆☆☆☆

今回の感想:
『構成はコミュニケーションをとる相手との”不透明性について”から始まり
”説得することされること””トラブル発生(コンフリクト)””リスニング”
”非言語コミュニケーション””フェイスワーク”など、コミュニケーションに
おける代表的な考え方(視点)を簡潔に一通り説明しているといった内容です。
コミュニケーションを題材とした書籍は多々ありますが、おおよそ学問的に
説明するとこういったものになるのだと感じます。

蛇足ですが、新書というものは手軽に読めるという利点から軽い気持ちで
読み始めてしまいますが、やはり”タイトル”は重要だとつくづく感じます。
読む前に内容がわかっていたらたぶん読まなかったと思う本もありますね。
”タイトル”から内容を想像することは結構楽しいことですが、人の興味を
惹くタイトルで売上げもかなり違うのだろうと思います。
以前読んだものとテーマが同じでも、著者が違えば視点が違いますから
新たな発見や幅広い見方を吸収できるという点ではよかったのかなぁと
思うようにしてます。

頭の片隅に残しておきたい内容としては”芋づる式に広がるプラス評価”
これはある人の良い点を一つ見つけると芋づる式に、いろいろな事が
良く見えてくるというものです。入社研修のときに美点凝視という言葉を
教えられましたが良いところに目を向ければ前向きな広がりを見せるのは
間違っていないと思います。その逆は負のスパイラルになってしまいます
から自分としてはなるべくそう思わないように多少かいかぶって見る視点も
残しておくべきだとあらためて感じました。

本書のコミュニケーション論はおおむね、あまり親しくない人や初めて出会う
人に対して、もしくは営業ならばお客様に対してのとっかかり的なヒントを
多く扱っています。どんな質問をなげかけたら良いか?自分をまずオープン
にしていく・・・など
いつまでたってもコミュニケーションというのは一筋には行かないものです。
あまり気難しく考えず、しかし試行錯誤しながらやっていくしかないですね。』

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2007年7月 1日 (日)

何のために働くのか

何のために働くのか Book 何のために働くのか

著者:北尾 吉孝
販売元:致知出版社
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書店のお勧めの棚に積まれていた一冊です。
「何のために働くのか」というストレートな問いかけに
思わず目を惹かれたのはもちろんですが、著者の北尾吉孝氏は
前回読んだカンブリア宮殿にも登場しており、その考え方をもう少し
知ってみたいと思ったのがきっかけでした。

満足度★★★☆☆

今回の感想
『前半から3章目くらいまではなかなか波に乗りきれずといった内容でしたが
4章目以降は大変参考になる内容が綴られています。
著者の、証券マンとしての経歴から現在のSBIホールディングスへ至るまでに
経験した様々な出来事から何のために働くのかというヒントを凝縮して紹介
してあります。
著者は親の影響もあり幼いころから”古典”に接する環境にあったらしく
仕事においても古典を判断の参考基準として常に傍らにおいている様子が
伺えます。ですからこの本の中には多くの古典から引用した言葉が紹介されて
います。古い中国の言葉というのは現代においてもその意味や考え方が通用する
部分は多いと思うのですが、そういった真理に近いものというのは哲学であったり
宗教であったり人間が生きていくうえでの進む道のようなものを示し続けている
と思います。もちろん仕事という限られた状況においてもそういった真理をいくつか
持っていることは仕事に対する向き合い方にも違いが出てくるように思います。
この本を読んでいて思い出しましたがむかし私の父親は「なにかを選ぶときは
難しい方を選びなさい」と言っていました。
とかく日常の仕事や生活におわれていると、漠然とした考えしか持てずついつい
後ろ向きな方向へ進みがちです。この著者は一日に4時間しか眠らないそうですが、
天命や死を意識すれば一分一秒すら無駄には過ごせないと言っています。
私には到底そこまで自分を追い込むことなどできませんが、つぎつぎに現れる
問題にまじめに向きあうことや、岐路に立ったときの判断など自らのスタンスを
立て直すきっかけになりました。
この本に書いていた内容ではないのですが、読んでいて思い出したことがあります。
「相撲は土俵の真ん中でとる」・・・』

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2007年6月19日 (火)

カンブリア宮殿 村上龍×経済人

カンブリア宮殿 村上龍×経済人 Book カンブリア宮殿 村上龍×経済人

著者:村上 龍
販売元:日本経済新聞出版社
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このカンブリア宮殿というのはテレビ東京で放送中のトーク番組です。
私はトーク番組というものが好きな方だと思うのですが、この番組は
メインインタビュアーが村上龍さんということで、常にゲストの経済人と
対等な位置で意見が交わされているところに好感が持てます。
普通のトーク番組といえば、ゲストが持ち上げられて扱われることが
あり、Q&A&「すごいですねぇ~」で終わってしまうこと感じることがありますが、
これは、「私はこう思う」&「私はこう思う」の構図になっているので、見ていて
勉強になるし考えさせられることがあります。

またトーク番組好きと同じように私は経済人や、成功者の本を読むのが
好きなのですが、その理由の一つとしてモチベーションの原動力になることは
確かです。成功者の談話などはナナメに聞いてしまえば綺麗ごとかもしれません。
また、成功しているからそんな事言えるんだよ。という見方もあると思います。
しかしながら、ごくごく当たり前のことを信念を持って続けた結果に今があるという
話は下がりかけたモチベーションを回復するには良い薬だと思っています。

満足度:★★★★☆

今回の感想
『ゲストは、トヨタ、ホンダ、全日空の社長(会長)から始まり、ミクシィ、サマンサ、
ワタミ、男前豆腐店・・・などメジャー企業からベンチャー出身の企業まで様々な
エピソードが紹介されています。

この本を読んで(番組を見て)感じるところを3つくらい書いておきたいと思いますが、
一つは、この本(番組)の主旨として数々の成功者の良いところにクローズアップし
そこからのヒントを視聴者に伝えようとしている点です。今は成功者だといっても、
それまでには色々なネガティブなプロセスも経験しているのでしょうが、あえてそこには
触れずポジティブな部分に光を当てて紹介しています。
仕事にはその目的や主旨があるはずです。表では理想を語り、良い結果を目指し
ていくものです。しかしその裏側では時間がないとか、お金がないとか、自由が利かない
とかマイナスな事も必ず存在しています。それをあえて苦労と言わない経営者の声は
日々の問題にアップダウンする自らの器のなさを反省させられます。

2つめは、仕事への取り組み方について参考になる言葉が多く紹介されている点です。
今回紹介されているゲストの顔ぶれを見ると、決してメジャー級な企業ばかりではなく
ベンチャーから立ち上がったり、そこへ辿り着く道は様々ですがつまらないサラリーマン
のように仕事を誰かにやらされて来た人などはいません。どなたも目の前の仕事に
対して情熱を傾け追いかけ続けた結果だと感じます。
気になるエピソードに線を引いてみたのですが、本当に参考になる言葉がたくさん
あります。ひとつ一つを書き留めておきたいというのもありますが、ブログに書くわけ
にもいきませんので・・・仕事の大小にかかわらず言えることは何も考えないで
仕事を続けることは一番良くないこと、また考えても実行しないことは考えていない
のと同じだということ。とてもクールな考えだと思いますが、やってみた人だけが
次のステージに行けるのだと痛感させられます。

3つめは、総論としてやっぱり人なんだと感じました。
この本ではRYU'S EYEとしてそれぞれの対話の感想を村上さんが語って
いますが、仕事って、技術やテクニックではなくやっぱり人の意識なんだと
感じさせられます。今回ゲストとして紹介されている人たちの人間性は共通して
明るくてポジティブでした。私も以前から村上龍さんファンではありますが、人を
見る目、感じ方はとても参考になります。

明日からの仕事や人生にポジティブに向き合おうと言う気持ちを再認識させて
くれる一冊でした。』

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2007年6月16日 (土)

人間を磨く

人間を磨く Book 人間を磨く

著者:桶谷 秀昭
販売元:新潮社
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書店の新書コーナーに平積みになっていた07年5月の新刊から
『人間を磨く』を選びました。帯には<人を嗤(わら)う人間になるな>と
書かれています。新潮新書の表紙のデザインもさることながら、
このタイトルと帯はやや堅い印象を受けますが、時にはこういう話に
耳を傾けることも大切な気がします。

満足度★★☆☆☆

今回の感想
『私は心理学の本や、経済、ビジネス、小説などあまり選定の基準なく
読書することが多いのですが、特に新書では2つのタイプがあるように感じます。
一つはインパクトのあるタイトルで目を引き、内容は著者の考えをやや押付ける
ような書き方。こういった本はダメなサンプルを引き合いにして理論を展開している
こともしばしば。
一方、今回の『人間を磨く』もそうでしたが、著者のつぶやき的な書き方。この本は
もともとエッセイを一冊にまとめたものだそうですが、昭和7年生まれの著者の
つぶやきのような話が綴られています。
もちろん良し悪しはなく、必要に応じて選ぶ本は違うのですが情報や手段、仕事の
ヒントなどを得たい場合は前者のような本を選ぶことが多いと思います。
また、『人間を磨く』はまさにタイトルどおりですが、自分の感情の幅というか情緒的な
部分に関してはこういった本や、小説などが良いのかなと思います。

さて、この本40話のエッセイが綴られていますが、特にテーマが決まっている
感じではなく読書、男女、外国語、ペン、道、壁・・・など著者がその時に感じた事が
集められています。それについて他人がどうこう言うような類ではなく、
正直な感想を言えば祖父の話をただ聞いている時のように、すべてが理解
できるわけでもなく、でも決して嫌ではない・・・いつか思いだして何かを感じる
のだと思います。』

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2007年6月14日 (木)

やさしさを「強さ」に変える心理学

やさしさを「強さ」に変える心理学 Book やさしさを「強さ」に変える心理学

著者:加藤 諦三
販売元:PHP研究所
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心理学に関する文庫を久しぶりに手にとってみました。
著者の加藤諦三氏のことは初めて知りましたが、他にも多数の
心理学に関連した本があるようです。

満足度★☆☆☆☆

今回の感想
『<やさしさを「強さ」に変える心理学>は、もともと<いじめに負けない心理学>
というタイトルを改題したものだそうです。そのことは最後まで読み終わってから
知ったのですが、メインのキーワードといって良いほど”苛め”に関する内容が
盛り込まれています。

”苛め”というとすごく暗くて嫌なイメージがつきまとうし、また
学校などでのいじめ問題などを連想することがあると思います。
ところが、この本の興味深いところはその”苛め”についてもっと広い世間一般の
生活の中にあることを分析しているところです。

例えば目次からその一例を拾い上げてみますと、「”苛める人”を周囲に集め
てしまったのはあなたの責任」、「苛められやすい人は自分の意志を持たない人」
「”押付けられタイプ”に甘んじていても感謝などされない」「イヤと言ったら
嫌われるは思い込みに過ぎない」、「罪の意識をもたされることほど怖いものはない」
「尽くす努力ではなく関係を切る努力が必要だ」・・・などなど。
このように、どのようなケースで苛めが起るのか?その対処方法を心理学という
観点から解説している。これは決して今現在、ひどい苛めを受けている人でなくても
ほんの些細な生活の一シーンで誰かとの関係が上手くいかなかったり、交渉が
いつも不完全燃焼になってしまう人には参考になる話だと思います。

学校や職場など人が少なからず集団を形成するとき苛めではなくとも
人間同士の摩擦のようなものはつき物です。自分自身が渦中にいなくても、
その状況を客観的に見たときその力関係があると感じる場合もあります。
ところが、客観的に見て「あの人言われてるなぁ」と思っても実際はあまり
真剣に捕らえていなかったり、腹の中では聞き流すようなタイプの人もいる
わけですから、一概に見たり聞いたりした状況だけでは判断が難しいのも事実です。

とても当たり前の感想になってしまいましたが、著者も最終章では
「やさしさを「強さ」に変える5つの方法」を書いています。その中のひとつ
「人とは関係なく自分にとって大切なものを作る」は確かに「強い」と
感じる要素かもしれません。

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2007年5月22日 (火)

鈍感力

鈍感力 Book 鈍感力

著者:渡辺 淳一
販売元:集英社
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なにかと話題の鈍感力。ここ最近書店のベストセラーコーナーや、
雑誌、TVなどでも頻繁に耳にするこの鈍感力について、これまで
読もうか否か迷っていたのですが、先週はあまりにも鈍感と言われる
機会が多かったものでついに読むことにしました・・・

満足度★★★☆☆

今回の感想
『渡辺淳一さんの言うところの鈍感力というのは、一言で表現すると
自分を守るための鈍感力と言えます。もともと医者である著者は
この鈍感力こそが健康に生きる秘訣であるということを解説しているのだと
思います。決して他人に評される鈍感とも鈍い人ともまったく違う意味でした。
本書では17のエピソードを紹介していますが、結婚生活を維持するための
鈍感力や、女性の強さ、恋愛力、会社で生き抜くために・・・など生活の
様々なシーンで鈍感力があってこそ上手くいくことが以外に多いことを
教えてくれています。
堅苦しい書き方ではなくエピソードを交えた話になっているのでとても
読みやすく楽しめる内容になっています。
鈍感力とは逆の捉え方をすれば前向きとも置き換えることができるのかも
しれません。日々の生活で嫌なことや、上手くいかないことがあっても
前向きに受け止めることができる力それがまさに鈍感力だと思います。
鈍感力とは決して、現実を受け止めず目をそむけることではなく、自分に
都合のいいように解釈し、順応していく力です。
私の鈍感さと、鈍感力は全く別のものであると感じるしかありません・・・』

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2007年5月18日 (金)

人が集まる!行列ができる!講座、イベントの作り方

人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方 Book 人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方

著者:牟田 静香
販売元:講談社
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今回の新書はこちらです。
この本の何に惹かれたか?新書でありながら黄色いチラシのような表紙に
目を引かれ”人が集まる!”が妙にインパクトを持っていたと思います。
まさに人を集める秘密がこの本の中に凝縮されています。

満足度★★★☆☆

今回の感想
『まずもくじから 《序章 人を集めるとはどういうことか》 ストレートすぎる
問題提起に思わず引き込まれます。商売、講義、会社、サークル、イベントや
飲み会まで人を集めることに苦労することは以外とあるものです。
話の舞台となっているのは東京都大田区の『エセナおおた』という公共の
男女平等推進センターです。
区が行うイベントだからといって、さむーいと思ってはいけません。プロが手がける
ビックアーティストのコンサートよりも、小規模でありながら本質を捉えた技が
凝縮されています。お客様は遠く広い世界にいるのではなく、ごく目の前に存在
していることを感じ取れます。
私も正直、区役所や市役所が行うイベントには興味もありませんでしたし、
思い当たるところでは成人式くらいしか参加した記憶がありません。
そんな冷めたイメージが定着しているものだけに、著者の牟田静香さんの体験談は
聞く(読む)に値するヒントが満載です。

第3章の《ターゲットを絞れ》では、《「誰にでも来てほしい」は誰もこない》について
解説されています。当然のような話ですが、日常生活でもターゲットを絞り込めない
ことは多いような気がします。拡大解釈してしまえば、みんなに来てほしい、みんなに
理解してほしい、みんなに好かれたい、みんなハッピーでいてほしい・・・わりと
こう考えることってありませんか?市民の税金で運営している区役所のイベント
だから公平に各年代でも楽しめるような・・・そもそもその考えが間違っていたと
指摘しています。このあたりの話は角度を変えて自分に置き換えてみると大変
参考になる部分です。

もうひとつのポイントはチラシづくりのタイトルです。
人の悩みに関するテーマは実は多くの人が関心を持っています。ところが、
その悩みをチラシのタイトルにそのまま使ってしまっては行きたくても行けない
状況になってしまうと指摘しています。
”プラス思考セミナー”などというと参加する人って”私マイナス思考です”って
言ってるようなものですよね。確かに・・・
《コンプレックスはビジネスになるとはよく言わることですが》と言うように、
年代や男女など対象によって、何が悩みなのか?をよくよく分析しつくされた
内容がまとめられています。企業などではよくお客様のニーズは何か?などと
言われますがニーズと言われるより悩み事は?と言われたほうがより身近に
考えられるような気がします。まさにそこにビジネスチャンスがあるかもしれません。

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2007年5月14日 (月)

すぐに稼げる文章術

すぐに稼げる文章術 Book すぐに稼げる文章術

著者:日垣 隆
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

前回は言葉に関する新書でした。今回は文章についての新書を
読んでみたいと思います。

満足度★★★☆☆

今回の感想
『すぐに稼げる・・・のタイトルはあとがきで著者自身も告白するように
えぐいタイトルです。
文章で稼ぎたい人は是非読んでおいたほうがいい一冊ですが、稼ぐ気が
なくても参考になることはたくさんあります。
まず、文章を書く機会というのは昔に比べて多くなっているといいます。
メールやレポート、会議資料やブログなど・・・
とにかく《「どう書くか」より「どう読まれるか」》が大切と切り出しています。
ネットショッピングで自分にとっていらないものを買いたいと思わせることや、
ブログで読者に面白いと思わせること、プレゼンテーションで的確に伝えたい
部分を読んでもらうにはなど。
良い文例、悪い文例を記しながら解説しているので自分で文章を作るときの
参考になります。
言葉と同じように文章も相手とのコミュニケーションツールだとすれば
その使い方や表現には十分気を使うべきであることを教えてくれます。』

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心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで

心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで Book 心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで

著者:本橋 信宏
販売元:幻冬舎
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久しぶりの新書です。
心を開かせる技術とは、まぁなかなか人の心を開かせるなど
できることではありません。しかしこの著者これまで雑誌のインタビュアー
として数々の人間から話を聞きだした経歴からその傾向と共通する何かを
書いているような気がしてこの本を手にしました。

満足度★★☆☆☆

今回の感想
『《人見知りで口べたこそが最大のコミュニケーション》から始まるこの著者は
昔はとても口べたで恥ずかしがり屋だったと言っています。誰でも思春期あたり
から女の子と話すのが苦手でという経験は持っていると思いますが、私自信も
中学、高校が男子校だったせいかごくたまに女の子を話す機会に遭遇すると
過剰に緊張したものです。
年とともに今ではそこまで緊張しまくることは少なくなりましたが、相手の心を
開かせるなどそう簡単にできることではありません。
《人間が生み出した最も素晴らしいツール。それは言葉です》と言うように、
言葉の大切さは私も認識しているつもりです。しかし、それにより人を感動させたり
傷つけたり、後悔したり、なくさめたり・・・非常に危険なツールであることも
確かです。こちらが考えていることは、言葉にしなくては伝わりません。たとえ
夫婦であっても友人であっても想っているだけではダメです。
場の空気と少しの言葉。両方を使えるようにならなくては満足なコミュニケーション
はとれないと思います。
この本は著者が様々な境遇の方へのインタビューを通じ、なぜ相手が話しをして
くれようと思うのか、話をしながらどうやって本心を引き出していくのか経験に
基づいて書かれています。最後の章にあるように《すべての人間はドラマテック
な存在である》は決して有名人やアンダーグラウンドの世界だけがドラマテック
なのではなく、普通のサラリーマンの半生にも主婦にもOLにもそれぞれの半生に
ドラマがあるということを語っています。
自分自身のドラマは自分で作っていることは言うまでも
ありませんが、それは同時に誰かのドラマを作っていることなんだと思います。
言葉というキーワードから他人との接し方を見直すきっかけとなりました。』

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2007年5月13日 (日)

外国人と一緒に生きる社会がやってきた!

外国人と一緒に生きる社会がやってきた!―多言語・多文化・多民族の時代へ Book 外国人と一緒に生きる社会がやってきた!―多言語・多文化・多民族の時代へ

販売元:くろしお出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

しばらく、ブログを書く時間がなく溜め込んでしまった。
今回は池袋ジュンク堂書店で購入した一冊。いきなり余談だが、
趣味嗜好や専門的なジャンルを探すにはジュンク堂のような書店が
お勧めだ。最近ではどこの書店でもコンピュータ検索ができるが、
今回、観光ガイド、外国人、コミュニティなどのキーワードで探してみたが
実際に商品を置いてないケースが多いようだ。アマゾンなどインターネット書店
ではピンポイントで商品が購入できるメリットがあるけれどたまには大きな書店
で、口をポカンとあけながら本棚を眺めてみるのも愉しみの一つだろう。
タイトルを見ているだけでそのジャンルの概要や視点が見えてくる。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想:
『ふとしたきっかけから外国人に興味がある。
もちろん英語にも興味があるが例にもれずトライ&エラーの連続だ。
英語や他の外国語を自由に使えたらいいなぁと思う人は少なくないと思うが、
いったい何のために?と問われると差し迫った理由は答えられないだろう。
外国人は確かに多く見かけるようになった。銀座を歩いていても道を聞かれたり
することもある。しかし、いったいどれくらいの人がいて、何しに日本に来ていて、
何が楽しくて、何に困っているか?・・・そういった全体的な概要がまったく捉え
られていない。
そんな、初歩の初歩的な疑問に超簡単に答えてくれるのがこの一冊だ。
ある一家を題材に各年代から見た外国人に対する考え方を議論する。
執筆メンバーは大学教授の名が並んでいるせいか、それぞれのテーマに
ついてとても真っ当なご意見が記されている。しかしこれから外国人や
コミュニケーションを考える上で基本となる是非知っておいたほうがいい内容だ
海外からの情報や商品はすでに多いが、自分自身が直に接することができるか
は自ら近づいていくことができるかどうかだということを再認識する』

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2007年4月19日 (木)

ものを考える人

ものを考える人―「頭をよくする生活」術 Book ものを考える人―「頭をよくする生活」術

著者:渡部 昇一
販売元:三笠書房
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読み終わってみると、またも同じような本を選んでしまったのか・・・という
思いになった。
○○の品格や○○な人、○○が人生を変えるなど人の生き方、考え方に
関する書物は実に多い。そりゃ誰だってものを考えて生きているし、それなりに
自分を認めながら生活している。私もその一人であることには間違いないが、
さらに上の考えやものの見方、滞留している現状からステップアップする為に
きっと何かを探し続けているような気がする。

満足度 ★☆☆☆☆

今回の感想
『冒頭の書き出しにチャールズ・ダーウィンという人の言葉が紹介されている。
”価値ある人生を送るために本当に必要なのは、学問の世界で言う頭のよさ
ではなく、真剣にものを考え一事専心する態度である・・・”
おそらくこの本の主題はこの言葉に尽きるだろう。
本書は・自分を変える”いい刺激”・生きた手本・読書法・環境・運・時間活用術
と内容が続くが、大学教授である著者がいままで送って来た人生の中での体験談
とも言うべき印象を受ける。自分の経験と偉人の言葉が繰り返される。
現代のこのような書物もさることながらこういった論調の作品は少なくないと思う。
それらに共通していることは過去の偉人の名著からの引用が多いことに気づかされる。
そのような中で時々紹介されるのが孔子の論語である。今回もその一説が紹介されて
いるがせっかくなのでこれをメモらせていただく。
『子曰く、人にして信なくんば 其の可なるを知らざるなり。大車に輗(ゲイ)なく、
小車に軏(ゲツ)なくんば、其れ何を以ってこれを行らんや。』
(人間がもし信用をなくせば、どこにも使い道がなくなる・・・)という意味。
日々の生活での小さな嘘の積み重ねがいつか信用をなくすことにつながるという
意味にもとれなくないし、最初のスタンスを間違えると後に修正が利かなくなり
どうにもならなくなる。という風にも思える。一度まずくなった料理は美味しく
仕上がることは無いはマーフィーの法則だったか?(忘れたが・・・)
いずれにしても出会いは意味のある偶然だとしてもそれを維持することがいかに
難しいか考えさせられる。○○な人も○○の品格も結局はその人の信用では
ないだろうか?人間だからいろんな失敗はあるが、それを意味のある失敗として
前向きに進むしかないのだろう。

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2007年4月 8日 (日)

無銭優雅

無銭優雅 Book 無銭優雅

著者:山田 詠美
販売元:幻冬舎
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先月読んだ「120%Cool」以来、山田詠美という作家を認識する様に
なったわけだが、そう思っているとやはり偶然は向こうからやってくるもので
ある。今回は雑誌FRaUをながめていたら山田詠美さんの記事が載っていた。
それによると4年ぶりの長編小説でテーマはオトコイ(大人の恋)らしい。
男の自分がこのような本を読むなんてかなりカッコ悪いかもしれないが、
山田詠美さんの小説にはそれ以上にクールな描写がある。相手を束縛する
ことや嫉妬すること。かなりうっとおしい事のほうがいいとインタビューで
言っている。また不自由さをたっぷり堪能する技術についてこの小説に
書いてみました。ともある。そんなこんなで手に取った一冊でした。

満足度★★★★☆

今回の感想
『舞台は吉祥寺から西荻窪あたりの閑静な住宅地である。自分が住んでいる
場所とも近いこともあり、とても親近感が沸く。本の帯に「恋は中央線でしろ」なんて
ことも書いてあるが、吉祥寺や西荻あたりってお金持ちなイメージのわりに、
どことなく長閑な雰囲気が漂う場所であることを実感できる。吉祥寺などは
人も多いし、何でもあるし、都会と言えばそうかもしれないけど、それでいて
人情的な雰囲気もある。近くに井の頭公園があって静かな環境もある・・・
小説の感想の前に地域の感想になってしまった・・・

山田詠美さんの作品ということでもっとエロっぽいものかと思いきやこの小説は
ぜんぜん違う。最初から最後まで純粋に大人のやり取りが描かれている。
主人公はお互いに40歳を過ぎて、世間的には行き遅れた感じがある二人だが
周囲の人にいろいろ言われながらも自分の居場所を大切にする純粋さが印象に
残る。半分くらいを読んだところまではきっとどんでん返しがあるだろうと思って
いたが、後半からはさらに純度を高める展開。
大人の恋愛だからといってカッコつけるわけでもなく、逆に素朴に輪を掛けたような
日々の生活の中で起る些細な出来事の描写。親戚や友人などそれぞれの年代から
見た恋愛観を比較しているあたりは面白い。主人公はかなり落ち着きをもった付き合い
を貫いているし、そこに葛藤や不安や嫉妬がないわけでもない。
本文のなかで数回出てくる「意味のある偶然」。ユングという人の言葉かよ!と
冗談めかして書いているが、日常の生活のなかで出会うことや起ることそれが
意味のある偶然になるかどうかは何で決まるのだろう?ユングは無意識の奥底に
共通の素地があると言うが、日常の生活では意識することで偶然に意味がつけられる
のではないだろうかとも思う。
話を本文に戻すと、主人公がはじめて彼と大喧嘩をして仕事でミスを多発している
彼女に言うセリフで
『解っているんなら、さっさと仲直りするか、別れるか、しなさーい!!」
というのがある。こういう状況ってなんだか良くわかるなぁ。
一度空気が悪くなると解っていてもそれのどちらを選ぶこともできない。きっと何かの
弾みで状況が動き出すんだろうけど、その間の悶々とした気持ちは共感できる。
日常の生活の中に見出す意味のある偶然。他の目を気にしない自分たちだけの
時間。明日死ぬかもしれないと思いだからできるだけ長く一緒にいたいと思う純粋さ。
大げさかもしれないが、毎日を無駄にしている自分を少し反省する。目の前の事に
もっと集中しなくては・・・だから優しさに欠けると言われてしまうのかな・・・?

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2007年4月 3日 (火)

彼女が望むものを与えよ

彼女が望むものを与えよ Book 彼女が望むものを与えよ

著者:松久 淳
販売元:光文社
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普段は新書中心の読書をしているが、今回は久々に小説を手に取った。
特に前評判を知っていたわけではないが書店でパラパラと立ち読みして
いるうちに読んでみようと思った。

満足度★★★☆☆

今回の感想
『小説なのでもちろんフィクションなのであるが、現実的にありそうな、
なさそうな、でも実際そんなことがあったら・・・と感じさせるリアルな内容だった。
短編のストーリーが描かれているが登場人物が自分と同世代であることも
共感できる要素だったかもしれない。
ちょっとキワドイ内容なので感想は・・・
人が誰でももっている表と裏の顔。とても面白いおすすめの一冊です。』

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2007年4月 1日 (日)

ダメな議論

ダメな議論―論理思考で見抜く Book ダメな議論―論理思考で見抜く

著者:飯田 泰之
販売元:筑摩書房
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ダメな議論ー論理思考で見抜く・・・はタイトルに引かれて手にした。
会社やその他でも「何言っちゃってるんだかぁ?とかそんな細かいこと
気にしたってしかたないじゃん!」と思うシーンは多々ある。
論理思考で見抜くとサブタイトルにあるから、そう感じたときに論点を絞り
まさに論理的にスマートに議論を進める方法のヒントがあればと思ったのだが・・・

満足度:★☆☆☆☆

今回の感想
『本書は「常識とは何か」「人はなぜ特定の考え方を正しいと思うのか」から
始まっている。東大卒の若い経済学者である著者は無用な議論を上手に
避けて通るためにどんな方法があるかを紹介したのがこの本だと言っている。

しかし、ページを進めると様々な事例について”根拠に乏しい”とか限られた
データで解説されているといった内容が繰り返される。正直退屈である。
同じテーマについての論評を、角度を変えて表現すると”賛成”にも”反対”にも
見えてくる。著者いわく、そのような内容の話は結局、『もともと自分が感じていた
賛否に近いほうを選択する」ということだそうだ。

たいてい人は自分が理解できない話をなかなか聞こうとしない。テレビで評論家が
解り易く適当な事を言っていても自分に理解できる内容でかつ自分のもともとの意見
に近いものを選び、なんとなく解ったようになる。もちろんそれ以上を求めている
わけでもないし、それで成り立っている。
なんともしっくりこない・・。欲しいのはひとつの話題、テーマに対して安易な評論や
意見に流されない判断なはずだが、本書からその簡易的な方法を見出すことが
できない。

人がどういう話に耳を傾けるか?に似た行為に「どんな本を選ぶのか?」がある。
著者は、少なからぬひとが社会学書やビジネス書を選ぶときに「自分が読んでいて
心地よいものを選んでいる」と言っている。・・・もうけたい人は”儲かるぞ!”という本を
選ぶなどその時必要だと感じているものや心地よいものを選んでいるというのは同感だ。

最後にダメな議論というタイトルで気がつくべきだったが、人がダメ出しをネタに解説
している本を読んで、心地よく感じなかった自分にホッとした。。
やっぱり前向きな本を選んでモチベーションを上げていくほうが性に合っている。

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2007年3月29日 (木)

リクルートのDNA

リクルートのDNA-起業家精神とは何か
著者    江副浩正
販売元   角川書店

リクルートという会社について初めて耳にしたのはきっと
”リクルート事件”だっただろう・・・その江副浩正氏が
リクルートのDNAという新書を書いていた。最近ではリクルートという
会社の社風に関心があり、どうしたらあのようなモチベーションの高い
仕事ができるのだろうかと日頃から思っていた。
まさに関心を抱いているとそれについての情報は向こうからやってくる
ものである。

満足度:★★★☆☆

今回の感想
『リクルート出身でビジネスで成功をおさめている方が書いた本は
何冊かよんだことがあるが、今回の新書はその創業者である江副氏に
よるものとあってまさにDNA的な思想が多く紹介されいる。
もともと大学新聞の広告からスタートしたことは初めて知ったが会社を
創業した当時の経営の三原則「社会への貢献・個人の尊重・商業的合理性の追求」
や、経営理念とモットー、マネージャーに贈る十章は参考になる。
特に、この中でも印象に残る言葉として経営理念からは、
「誰もしていないことをする」
「ナンバーワン主義」(2位になることはわれわれにとって死を意味する)
「自分のために学び働く」(仕事を通じて学ぶことを喜びとする・・・)
また、マネージャーに贈る十章からは、抜粋になるが
「人は仕事を通じて学ぶ」(忙しすぎて考えるための時間がない。人は読書や
思索にもっと時間を割くべきである。という両者を分けて考えることは難しい。
なぜなら人を読書や思索に書き立てる源泉が仕事にあるからである・・・)
なんだか、この第一章だけでも価値がある内容だと本当に思う。
リクルートで働いたことがある人ならこういった理念は肌で感じているだろが、
本質的なことを追求しつづけ挑戦し、遊びと仕事を含め人生を愉しむ空気を
感じる。
少数精鋭の事業部を立ち上げトップダウンによるやらされ仕事ではなく、ボトムから
の事業展開などなかなか日本の企業にこのようなスタイルを見つけることは
難しいと思う。
そこがリクルートのいいところでもあり、その中での厳しさは想像を超えるものが
あるのだろう。
ほんの読書感想文であるからきれいごとを書くつもりはないがリクルートの仕事に
対するスタンスは本当に学ぶところが多い。本質を追求し自由な空気のなかで
仕事ができる環境を目指したいものである。

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2007年3月28日 (水)

金持ち父さんのサクセス・ストーリーズ

金持ち父さんのサクセス・ストーリーズ -金持ち父さんに学んだ25人の成功者たち Book 金持ち父さんのサクセス・ストーリーズ -金持ち父さんに学んだ25人の成功者たち

著者:ロバート・キヨサキ,シャロン・レクター,春日井 晶子
販売元:筑摩書房
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たいていのファッション誌や情報誌にはお奨め書籍コーナーがある。
今回はある雑誌に紹介されていた金持ち父さんシリーズの本を探しに
書店にいった。書評によれば本書はビジネスパーソンなら誰でも役立つ。
「ビジネス」と「仕事への姿勢」の指南書である・・・とあった。
もともと金持ち父さんの原作を読んで大変感動した私としては是非と思って
いたのだが・・・店員さんに金持ち父さんシリーズの新しいやつありますか?
って渡されたのがこれ。ところが家に帰って確かめてみると違うタイトルだった・・・。
まぁせっかくですから~と思い読んでみた。

満足度:★☆☆☆☆

今回の感想:
『ロバートキヨサキの金持ち父さん貧乏父さんは世界中でベストセラーに
なった本であるが、前述の通り私もそれに心動かされた一人である。
著者がハワイでの金持ち父さんとの出会いをきっかけに不動産投資をしながら
キャッシュの流れについて学習し経済的な自由を手にいれるサクセスストーリで
ある。この本は、そんな金持ち父さんに刺激をうけた読者が実際に同じような
やり方で成功を手にした話を集めている。
しかし、読んでも読んでも不動産を購入し、賃貸として貸し出し月々の
キャッシュフローを手にするといった似たような展開の繰り返しである。もちろん
その事自体は真実であろうし、ラットレースから抜け出すひとつであることには
間違いない。しかし、8万ドルで不動産を購入し・・・広大なアメリカでの話は、
マンション1部屋4,500万円もするような日本ではピンとこないのが正直なところ。
どんな収支内訳で運用していかなくてはならないかという面では参考になるが、
残念ながらそれ以上に得るものがなかった。。。』

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2007年3月19日 (月)

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学 Book なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学

著者:小堺 桂悦郎
販売元:フォレスト出版
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なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?~決算書編~誰も教えてくれなかった!裏会計学その2 Book なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?~決算書編~誰も教えてくれなかった!裏会計学その2

著者:小堺 桂悦郎
販売元:フォレスト出版
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「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?」インパクトのあるタイトルで
ベストセラーになった本ですが、今回はその1、その2まで読み通してみました。

満足度:★★★☆☆

今回の感想
『この本はこう見えても会計に関する内容で、1冊目では”経費”や”減価償却”
”決算書””粉飾””脱税”など会計全般を凝縮して書いている感じが伝わる。
内容としては、イケイケの社長の話や、借金を抱えた温泉旅館の話しなど、
物語調に描かれているのでイメージしやすい。しかし、会計という難しい内容を
噛み砕いて解説しようとする著者の熱意は十分に感じられるのだが、もう少し
具体的なストーリーに沿った表などがあるとより分かりやすいと感じた。
今まで漠然としか会計についての知識がない私としては、より漠然とわかった
ようなわからないような・・・でも最低限の事は抑えておかなければと思わせる
内容であった。
そこで、2冊目を手にした。こちらは『決算書編』。
特に”損益計算書”と”貸借対照表”に焦点を絞り、こちらも物語り調に解説
してある。前作と同様に、もう少し具体的な表を掲載していただいてたらなお
ありがたい。この本の面白いところは粉飾の角度から決算書を解説している点。
利益が少ないと銀行からの融資を受けられない・・・どこをどう操作したら利益が
出ているように見えるのか?B/Sのどこかをいじれば、どこかが変わってくる。
パズルを組み立てる用に左右のバランスをとっていくところは勉強になる。。
本書のタイトルどおり、粉飾でも節税でも困ったときの”ベンツ”・・・
しっかりオチをつけているところに関心させられる。
この2冊を読んでもはっきり言ってよく分からないのが会計というもの。実際の
決算書で勉強してみようと思うきっかけとなる2冊でした。

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2007年3月10日 (土)

一瞬で自分を変える法

一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える Book 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える

著者:アンソニー ロビンズ
販売元:三笠書房
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今回は別の本を探しに本屋にいったところ、それが見つからず
目に飛び込んできたのは本田 健という名前。この本を翻訳した
本田 健さんは「ユダヤ人大富豪の教え」の著者であり、以前読んだ
その本ではビジネスにおける大切なことや幸せなお金の使いかた稼ぎ方
について大変参考になるところがあった。
かなり期待してこの書を手にしてみた。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想
『著者はアンソニーロビンス氏 世界のカリスマコーチとして名が知れているらしい。
前半は”信念”について後半は”その具体的な技術”について語られている。
私は期待して読み始めてしまったせいか、前半部分については共感し大変参考に
なると感じたが、後半部分についてはハウツウ的な内容になりすぎていて
ちょっと今からそれを実践という気分にはなれなかった。

しかし、前半部分では本当に良い事が綴られている。まずは何をやるにしても
「自分に制限をつくらない」生き方。
仕事にしてもスポーツにしてもそれ以外の日常生活についても、問題、課題、夢
などに、”それは無理でしょ”と考えることがある。自分に制限をつくるということは
やはり、それ以上にはなれないということを意味する。

次に、リフレーミングというプログラムが紹介されている。(たしかコーチングでも
聞いたことがあったが・・・)ようするに”すべてにプラスの意味づけ”ができるか
どうかということ。何事にも前向きに考えようと日頃から心がけているが、実際
どのような状況でも前向きになれる要素を発見し、良い意味づけができることで
きっと人生は楽しくなると思う。

そしてもうひとつは「モデリング」である。
良いと思った人や成功している人の行動を真似てみるということ。
これは様々なところで言われているが”ものまね”、”人まねは”決して
マイナスなことではなく、目標のステージへ上がるためのステップであると思う。
尊敬する人は?とか目標にしたい人は?と聞かれることもあるが、誰々と
言えなくとも、日常にすれ違う人、仕事を一緒にしている人など男女問わず
いいなと思える部分を意識して自分に取り込んでいくことで、自分も成長できるのでは
ないかなと思う。

最後に”自分が成功すると言おうが、失敗すると言おうがどちらも正しい
一番大切なことはどういう信念をもつか、どのように信念を育てるか・・・”と
著者は書いている。
失敗は自分が失敗したと決めたときに失敗でになる。あきらめずに次へ次へ
チャレンジしている限り失敗にはならない。
目標のステージへ前に前に信念をもって進みたいと思わせる一冊でした。』

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2007年3月 4日 (日)

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング Book レバレッジ・リーディング

著者:本田 直之
販売元:東洋経済新報社
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この本は見ての通り表紙が本棚である。
自分の本棚に好きな本を並べることなど当たり前と思っていたが、
今の私にはとてもうらやましく感じられる。サブタイトルには
”ビジネス書『多読』のすすめ”とある。私もビジネス書は好きな
ジャンルであるが、他の人のビジネス書の読み方に参考となる
ことがあるような気がして手に取った・・・

満足度:★★★☆☆

今回の感想
『まず、この本は決して速読に関する本ではない。むしろ
速読ではなく多読という観点からビジネス書にアプローチする行為が
投資そのものだと言っている。
ビジネス書は学者が書いた理論ではなく経営者の経験や苦労を
綴ったものが多い。この経験から書かれた内容をわずかな書籍代で
吸収することで100倍の利益があるとも言っている。
100倍の利益の真偽はわからないが、実体験として多くの話に触れる
為には読書がもっとも身近な方法であることは納得できる。
多くの必要な情報を効率よく吸収するためにはあるコツが必要である。
この本は著者の経験からそのコツをひとつ一つ紹介している。
いくつか参考になったポイントを整理しておくと、
”目的をもって書籍を探す”⇒Amazonのなか見検索の方法など
”同じジャンルについて数冊読んでみる”⇒重要なキーが見えてくる
”ボロボロになるまで使い倒せ”⇒きれいに保管しても意味がない!
などなど、また第4章の”読んだままで終わらせるな”では重要だと感じた
内容についてメモに残し、いつでも目にすることができるよう手元に
置いておく方法を紹介している。
私もこの読書感想文をブログに残そうと思ったのも、人間は読んだ内容を
すぐに忘れてしまうからだ。感動した小説などは記憶にも残り易いが
ビジネス書となると覚えておきたいと思ってもすぐに忘れてしまうものである。
その点では著者の意見に賛成であるが、著者のその方法はさらに徹底して
いる。これを同じように実行することは困難なように正直今は感じるが、
ビジネス書から吸収した情報には、記憶にとどめておく期限があることを
再認識すべきであろう。必要な情報を蓄積されたとき、人は行動を起こす
ような気がする。このジャンルの読書に置き換えてみれば、情報を自分の
記憶だけに任せているうちは行動に至らないもしくは時間がかかりすぎる
のではないか。一日一日を大切にすることと同様に、一冊一冊をボロボロに
使い倒すことに心がけたいと思う。』

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2007年2月 7日 (水)

あなたが年収1000万円を稼げない理由

あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン Book あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン

著者:田中 和彦
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

どうですかこのタイトル。インパクトありますね。
福家書店の幻冬舎フェアで思わず手にとってしまった一冊。
内容的にはベストセラーの「若者はなぜ3年で辞めるのか」に
近いような印象を受けた。
しかし、本書の冒頭にもあるとおり1000万円を稼ぐための
ノウハウを解説したものではなくサラリーマンとしてありがちな
風土に流されないもっと大きい意味でのキャリアデザインを提唱
しているものである。

満足度:★★★☆☆

『近頃マンション購入に関心があり、自分の収入や今後のライフ
プランを考える機会が多くなってきた。そういうことを考えると
1000万という数字はいろいろな意味で意識するラインになる。
本書では「年収1000万円というのは多くの働き手にとって、
そして社会通念上もひとつの目標や指標になっているのである・・・」
と述べている。本書は誰でもいずれは1000万円時代は
終わった・・・という内容から始まっている。たしかにその通りである。
何もせず会社で働くだけでそれだけの収入が得られないことはとっくに
承知しているが、多くの人は自分にあるだけの収入の中でいかに楽しく
人生を過ごしていくかを考えるのだろう。
さて、話題はキャリアデザインや会社の中で自分はどうゆう振る舞いを
しているか、夢はいつかかなえばいいと思っていないか、横並びなら
安心だと思っていないか・・・などと続く。
もしかすると、そんなこと日々考えている人は少ないのかもしれない。
けど、そういうことを自分は常に考えていたいしそんなことを常に
イメージしているのが好きなんだと思う。有名な気象予報士(女性)の
話題に触れていたが、「○○ができる▲▲」的なキャッチフレーズは
自分にも他人にも一度考えるてみると面白いと思う。それはその人の
オリジナリティでありその組み合わせは無数にある。なんにもできないし、
取り柄もないし。。。と聞くこともあるがそんなことはない「○○ができる
▲▲じゃないか!しかも■■だし。」そういうものを自分の中にも見つけたいし
他人に対しても発見していきたい。』

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「すごい人の頭ん中」

すごい人の頭ん中-すごい起業家 Book すごい人の頭ん中-すごい起業家

著者:ビジョネット
販売元:ゴマブックス
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ひさしぶりに起業家のエピソードを集めた本を手にしてみた。
この手の本でよくあるのが、成功するためにどんなことをして
どんな失敗をしてそこで賭けにでて、現在の地位を築いています。
みたいな内容で、どうしても「特別な人」という印象を抱きがちである。
この本は11人のエピソードをオムニバスで綴っている内容で、内容的に
重すぎず簡潔に語られている。言ってみれば「それぞれの気の持ちよう」に
ついて大切なメッセージをまとめた一冊となっている。

満足度:★★★☆☆

今回の感想
『取り上げられている人は渡邉美樹をはじめとする11人の経営者。
本書は起業するためのノウハウや技術に関する解説書ではなく、
仕事に対する取り組みの「姿勢」について大変参考になる内容である。
それぞれのエピソードの最後に”心をゆさぶるこの一言”というものが
紹介されている。その中身を読んでみるとなんとなく共通のキーワードの
ようなものが浮かんでくる。
”何とかなるは何とかならない””あきらめないこと”
”仕事への誇り””動かないからできない”
”できない理由を探すのでなくできる理由を探す”
”感動できる人しか感動させられない”
こういう言葉は読んでいてとても楽しい。単純かもしれないが真っ直ぐ
前を向いている気になってくる。現実の世界は様々な雑音や批判や賛同を
得られないことや資金不足の問題などで溢れているが、そういう事から
自分を洗浄してくれるのがこういう言葉なんだと感じた。

またこの本の解説にもあるように、それぞれの起業家や経営者が明確なビジョンを
もって成功を得たのではなく(もちろんそう言う方もいるが)、
最初は何をしたらよいか解らない状況から徐々に道が開けていったというのが本当の
ところだろう。冒頭書いたとおり嫌味なく読める一冊である。
時々開いて”揺さぶられる一言”で心を洗浄するのもいいだろう。』

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2007年1月31日 (水)

人は「話し方」で9割変わる

人は「話し方」で9割変わる Book 人は「話し方」で9割変わる

著者:福田 健
販売元:経済界
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ここ一月ほど書店に行って本を選んでいてもこれと言って読みたい本に
出会えない日々が続いた。まぁたまにはそんな期間もある。
いきなりそのような言い方をしてしまうと失礼かもしれないが、今回
「話し方」についての新書を手にしてみた。

満足度 ★★☆☆☆

今回の感想
「この本は2006年に発刊されたそうで、それほど前ではない。
コーチングに関する内容と重複するところもあるが、人と人のコミュニケーションに
ついての基本となることが解説されている。
いかに自分があたりまえのことができていないか、ある意味反省させられる内容である。
言葉は心から発せられるものだとも思うが、それゆえ心がないと言葉が「雑」になる。
私はかなりデリカシーがないと自覚しているが、それは心がそちらへ向いていない証拠だ。
会話は相手あってのもの、自分の理屈だけでも想いだけでも成立しないものだと感じた。
最近心から自然とこみ上げてくる言葉が少なくなっているように思う。コーチングの事を
学んだときにも感じたが、技術云々ではなくまず自分のモチベーションだと思う。
自分が充実した毎日を送っていればそれは明るい言葉として発することができる。
混沌とした状態が続いていれば言葉は遠ざかる。軽い気持ちで手にとったはずが
以外にも大切なことを思い出させるきっかけとなった。
前向きに!はいつも持っていたはずなのにどこかに忘れてきてしまって
いたのかもしれない。
距離をおいて自分を見直すこと。をはじめとして様々な例を紹介している。
本書の最後に俵万智さんの言葉が紹介されていたが、
『会話は空気のようなもの・・・』
ここでもまた空気がキーワードのようだ。」

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2007年1月24日 (水)

「関係の空気」「場の空気」

「関係の空気」 「場の空気」 Book 「関係の空気」 「場の空気」

著者:冷泉 彰彦
販売元:講談社
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今日はこの新書。特に目的なく新書コーナーを眺めていると
村上龍氏推薦!!の帯を見つけた。『空気』というキーワードで
日本語を検証している。とある。
昔から「場の空気」が読めないほうであり(自覚は一応ある・・・)
言い過ぎたり、言わな過ぎたりと自己嫌悪になることも多々。
そんな折見つけた「関係の空気」「場の空気」なにかの参考になると
思い手にしてみた。。

満足度 ★★☆☆☆

今回の感想
『面白いか?と聞かれると正直そういうたぐいの内容ではなかった。
しかし、人と人もしくは人々とのコミュニケーションを考える上では
現在の問題点を斬新な角度から解説している内容だと思う。
著者は日常生活の様々なシーンで”空気”が関与していると指摘する。
学校や街中や職場や男女の間でのギスギスした関係などは相手を思いやる
上手な言葉を使えなくなっているのではないかと・・・
興味を惹かれるのは、まず「空気」の問題。物事を支配しているのは「空気」
である。あるニュースをきっかけに世論がその空気(もしくは風向き)によって
ある方向へと動き出す。確かに理解できる。企業の不祥事にマスコミがテレビで
ある方向へと世論を導く。冷静に考えれば”そんなに騒ぎ立てる事か?”と
思うことでも世論はそちらへ流れる。そしてすぐに忘れる。
私は「空気」の取り扱いが正直下手であるが、それでも「怪しい空気」を感じる
ことはある。その「空気」をコントロールすることは正直難しい。しかし本書を
読み進める中でヒントとなるような事を発見した。
それはやはり言葉だった。「です。ます」の言葉遣いが疎遠な印象を与え、親近感
とは反対のイメージをもたれることもあると思うが、大切なことを伝えるとき、
相手を思いやるとき、たとえ相手が年下であろうと部下であろうと子供であろうと
「です。ます」で丁寧に伝えること。ネイティブな日本人として有している基本的な
表現をさりげなく使いこなせる自分でいることは忘れてはならないことのような気がする。
著者の言う、コードスイッチという話題についても興味を惹かれる。
これは、「です。ます。」に加え、「だ、である」のような表現を巧みに織り交ぜ
話をする方法らしい。金八先生の例が紹介されていたが、「ハイみなさ~ん。
いいですかー。命は大切なんだ・・・」これはコードスイッチを説明するのにとても
解り易い。
自分はまだまだ言葉を上手く使えていない。思いやりもなく自分勝手だ。
もちろん表面的な言葉でどうにかなるものではないが、今回の「空気」に関する話題は
覚えておきたいひとつの視点である。

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2007年1月17日 (水)

サラリーマンは2度破産する

サラリーマンは2度破産する Book サラリーマンは2度破産する

著者:藤川 太
販売元:朝日新聞社
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今回はまた新書です。『サラリーマンは2度破産する』・・・
私もことしでサラリーマン10年目を迎えるが、お金に関しては正直強くない。
サラリーマンは2度破産するといわれると、直感的にわかる気がする。
毎日の生活に苦労しているわけでもないし、賃貸ではあるが、きれいな部屋だし、
車も持っている。しかし、なんとなく将来への不安はぬぐいされない。
このままこの生活を続けていても安心できることはないような気がする。
そんな不安がこの本を手にするきっかけだ。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想:
『・サラリーマンの5割は家計に病気を抱えている。
・どうしてお金が貯まらないのか?
・ライフプランづくり
・買うか、借りるかマイホーム
・生命保険・・・・投資
といった内容で現代の家計の危うさを解説している。

自分たちの親世代、団塊世代のライフプランは高度成長の中で
サラリーマンとしてコツコツと働き続けることで、子供の教育や、車、住宅の
購入そして老後にいたるまで、まぁなんとかライフプランとして成立していた
のかもしれない。しかし、これからライフプランを本気で考えなくてはならない
20代、30代にとって、同じような人生を設計することは実はとても困難な
状況にあることを実感させられる。

本書は、まずどれだけのお金が必要か知ることから始まり、これから
どんなライフイベントが待っているのか?もしくは理想とする生活はどんなものか
を真剣に考えるきっかけと方法をアドバイスしている。
その他、生命保険の掛けすぎ、投資の方法などを簡単に解説してくれている。

最近様々なシーンで実感するが、考えないことはダメな事。日々の生活に追われ
ただ時間だけが過ぎてくことってないだろうか・・・当然お金に関する知識や計画も
優先すべきテーマだと思う。何が不安かわからないことが一番不安だし、他の事でも
そういう状況が一番好きじゃない。
時々こういう本などで、現実を突きつけられるとハッと思うことがある。普通の事かも
しれないがそれをマットウすることは決して甘いものではない・・・。』

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2007年1月14日 (日)

VANストーリーズ

VANストーリーズ―石津謙介とアイビーの時代 Book VANストーリーズ―石津謙介とアイビーの時代

著者:宇田川 悟
販売元:集英社
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いつものとおり書店でぷらぷらと眺めていると、”VAN”に関する本が
目に付いた。”VAN”とはファッションブランドのひとつで自分の父親たち
の時代に人気の高かったという話は聞いたことがあった。今でも売っているし
ときどき大きなロゴの入ったスタジャンを目にすることもあるがファッションの
カリスマとして今も語られる石津謙介という創業者の振る舞いやファッションの
ポリシーなどを知りたくてこの本を手にした。

満足度:★★★☆☆

今回の感想:
『メンズファッションに対する自分のスタンスを考えるとき非常に参考になる
一冊である。まず石津謙介が岡山のモダンボーイとして少年時代を送って
いたことからストーリーズは始まる。学生服を改良して自分らしさを追及したり
する一方で、スポーツやその他の趣味に素直にのめりこんでいる様子が描かれて
いる。その中で2つのキーワードが紹介されているがひとつは”弊衣破帽”
私もその言葉を知らなかったが、辞書では「破れた衣服と破れた帽子、旧制高校
の蛮カラな服装」とある。本書では”粗末な衣服でも中身はすばらしい。裏を返す
と中身のない人間に限って贅沢なものを着ている”と解説する。現在では
ブランド志向が一般化しているがロゴが前面に乱舞する派手な服やバックなどを
ジャラジャラと身に着けているのは上品には見えないのは確かである。
もうひとつのキーワードが”アイビー・ファッション”
一言では「誇りをもって着る服」という解説もあるが、もともとの由来はアメリカの
大学などでレギュラーを意味すところからきているそうだ。ファッションでは
アイビー・トラディッショナル・テイストと呼ばれるものと近く、その代表としては
ブルックスブラザーズなどがある。本書で紹介されているブルックスブラザーズの
ボタンダウンシャツ発祥のエピソードなどは新しい発見であった。
今ではラルフやバーバリーなどの知名度が高いがメンズファッションではやはり
ビームスやユナイテッドアローズのようなセレクトショップに人気が集まっている。
以前はデザインや生地やポケットの位置などちょっと珍しいとか面白いなぁと
思って立ち寄ることがあったが、最近はアウトレットなどがたくさんできた影響もあり
そっちに足を運ぶことが多くなった。自分で振り返ってみても何年も所有して季節ごと
に着たくなる服が少なくなってしまったなぁというのはショップに問題があるのではなく
自分の服選びに問題があると反省する。
今回、本書を読んで石津謙介の生き方、やり方、ファッションへの探求心など
根底にある人柄を知ることができた。価値のあるものを選ぶ力やファッションについて
の方向性などを考えるいい機会となった。
いずれにしても、ファッションは愉しみであり充実感を得られる数少ないアイテムの
ひとつだと思う。人として反省を繰り返しつつもこだわりを持って服選びを愉しみたい
ものである。

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2007年1月 3日 (水)

希望の国のエクソダス

希望の国のエクソダス Book 希望の国のエクソダス

著者:村上 龍
販売元:文藝春秋
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2007年一発目の投稿は「希望の国のエクソダス」である。
先般このブログで紹介した「はじめての文学(村上龍)」にも途中まで掲載されて
いた長編小説だが、その続きを読みたくて文庫版を手にした。
正直、もっと面白い内容かと思い期待していたが(実際かなり面白いのだが)
ファンタジーとして面白いだけの成功ストーリーなどではなく、現在の日本が抱える
問題や課題、将来への不安そして日ごろ村上氏が唱えている考え方が凝縮されて
いて大変重みのある話題が展開されている。
関口というフリーの記者、ナマムギ、ポンちゃん、中村君・・・という登場人物を
中心に、物語が繰り広げられるが30代の私としては関口に自分を重ね未成熟な
大人としての現実とあきらめ、わずかな希望と少年への嫉妬など理解に苦しまない。
また、周囲の大人達が少年らに解ったような顔して近づこうとした時の感覚は
同様の苛立ちを覚えるものであった・・・

満足度 ★★★★★

今回の感想
『この小説は2000年に近未来を描いたものであるが、2006年日本は
学校でのいじめ問題が各地で起り教育再生などがまたクローズアップされて
いる。リアルである。小中学生が日々の生活に思い悩み将来の希望も持てずに
この世を去っていく・・・日ごろ無関心な私ですらこういったニュースには不快感を
抱かざるを得ない。自分の子供が学校が面白くないと言ったら、いじめられている
といったらどうやって救ってあげよう。また、誰かを非難したり中傷することを楽しんで
いたらどうやって気づかせてあげられるだろう?この小説のひとつの答えとして
”規範となる大人の存在”が挙げられている本当にそうである。近所のスーパーに
買い物に行っても非常識な人や自分優先でレジに割り込む人など、つまらない損得
の為にイライラした大人が目につく。格差社会についてもこの小説では触れているが
現実の社会ではゆとりをもてない大人が多すぎるように感じて悲しく思う。こういう
言い方は偏見であるという指摘もあるかと思うが経済的な余裕や、知識の幅が
人間の行動のゆとりに影響を及ぼしていることを痛感する。
”損得を優先せずにゆとりを持った自分を意識しよう”

中学生のポンちゃんを中心に様々なビジネスが展開されるのだが、当然インター
ネットを活用したビジネスモデルに注目がいくのかもしれないが、このビジネス
モデルではもっと大切なことを唱えていると思う。それは利益だけを追求していない
こと、常に顧客の喜ぶことを生み出していくアイデアには小説とはいいながらも
関心した。
”小さなコミュニティで顧客の喜ぶサービスを展開する”
”普通やらないでしょ。(orできないでしょ)を実現する”
”合理的かつ本質的にシンプルにモデルを構築する”

この小説を読んだからといって今以上に将来を不安に感じることはない。
駅前で毎日演説している区議会議員の方にも相変わらず関心がもてない。
しかしながら、この国はどんどん一般市民への負担が大きくなっていきそうな
予感もある。一部の既得権者は絶対にそれを犠牲にして国を変えようなんて
思わないんだろうなぁ・・・だからといって無関心ではあっても無知であっては
いけないと痛感する。知ってる人だけ得をする時代。。。いや、損得ではなく
そういう小さな波風にいちいちUP、DOWNしないステージを目指そう。。

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2006年12月26日 (火)

日本人としてこれだけは知っておきたいこと

日本人としてこれだけは知っておきたいこと Book 日本人としてこれだけは知っておきたいこと

著者:中西 輝政
販売元:PHP研究所
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この本を手にするきっかけは、たいした事ではないのだが、年明けに
パラオに旅行に行こうという企画があり(結局は企画倒れだったが・・・)
パラオという国について調べてみると、以前日本統治下にあり、今でも
その歴史の名残があると言う。これはせっかく旅行に行くならその歴史を
知っていくべきだろうと考えた。まぁパラオのことだけなら別のガイドでも
よかったのかも知れないが、書店で「日本人としてこれだけは知っておきたいこと」
というタイトルを見かけ、”これだけは”なんて言われると気になってしまうのが
いかにもみみっちぃが・・・

満足度:★★☆☆☆

今回の感想
『正直、この本を読んでみて”俺はいままで学校でどんな歴史の勉強をして
きたのだろう?”と感じざるを得ない。イイクニツクロウカマクラバクフとかを
叩き込んできたが、歴史的背景や特に昭和に入ってから第二次大戦前後に
ついては全くといっていいほど知識も感心もなかった。
最近ではニュースで戦争を忘れてはならないとか、よく耳にするがその時何が
あったのか表面的な印象でしか記憶していないことを痛感した。団塊ジュニアと
呼ばれる私の世代の人は、どの程度昭和の歴史を知っているのだろう?
日本人として常識といわれればそうかもしれないが、きっと想像以上に認識が
されていないのだと思う。
歴史の問題は、教科書問題なども取り上げられるが、事実はきっと1つしかないが
それを経験した人それぞれによって捉え方は様々である。もちろん著者の考えも
著者なりの歴史認識でありひとつの正しい考え方なんだと思う。
細かな内容には触れないが、こういう考えに一度触れることで自分なりの歴史観
を持っておこうという動機付けになった。また日本人としてというプライドを誇示する
つもりもないが、日本人の良さをひとつ二つ知っておくことは大切なことだと感じた』

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2006年12月18日 (月)

はじめての文学 村上 龍

はじめての文学 村上龍 Book はじめての文学 村上龍

著者:村上 龍
販売元:文藝春秋
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このシリーズは文藝春秋から全12巻の発売が予定されているそうだが、
それぞれの作家のオムニバス作品となっていて、少しずつその雰囲気を
楽しむことができる。
村上龍さんは最近関心のある作家の一人であり、小説よりもノンフィクション
などの書を目にすることが多かったが、『希望の国のエクソダス』は一度
読みたいと思っていた作品で、たまたま今回オムニバス作品が発売されて
いたので、こちらを手に取ってみた。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想:
『著者は文学に「精神の自由」を求めていたと言っているが、自分は文学に
何を求めているのだろう。そう問いかけてみると、「心の声」なのかと思う。
私の場合、小説を読んでいて感じることはストーリの展開もさることながら、
登場人物の”心の声”を聞くことがなによりの愉しみかと思う。
社会で生活していると当然口に出さない想いはたくさんあるわけで、それは
会社でもどこでも、自分の腹のなかだけでグルグルグルグル回り続けている
ものである。それを小説は開放してくれるような感じがする。よく、小説や物語から
勇気をもらったなどという話を聞くことがあるが、自分に合う本と出合うことが
できればそういう感覚もあるのかもしれない。
本書の中から感想をピックアップすると「ムースショコラ」コートダジュールの
海辺の雰囲気が伝わってくるような感覚。昔の知り合いとの再開と異国の地での・・・
(かなり出来すぎた話ではあるが)緊張感と自由と不自然の折り重なるような
状況がなんとも心地よい。
「鶴の恩返し」「浦島太郎」これも物語としては面白い。金と女と欲望と・・・そういった
ことが昔話に盛り込まれている。あるがままの自分の姿をこういった作品は勝手に
展開してくれる。
最後に「希望の国のエクソダス」この小説には著者の社会やニュースに対する
考え方が多く繰り返されていることを読み取ることができる。マスコミに対する批判や
一括りとして扱われる若者など、わりとリアルに感じることができる。
自分の今の状況にあう、”あっいいなぁ”と思える小説をこれからも愉しんでいきたい。』

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2006年12月10日 (日)

日本の経済に関する7年間の疑問

日本経済に関する7年間の疑問 Book 日本経済に関する7年間の疑問

著者:村上 龍
販売元:日本放送出版協会
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哲学の書から、新書ガイド、「若者はなぜ3年・・・」を経て、今回手に取った
のは、村上龍氏の新書です。なぜかというとたまたま2週続けて見たテレビ東京の
「カンブリア宮殿」という番組。メインインタビュアーの村上龍氏がホンダの社長と
技術者を目指す大学生に様々な質問を投げかけていたのですが、この番組
面白いなぁと直感的に思いました。また村上龍氏の落ち着きや雰囲気、飾らない
ところに興味を持ちました。
それにしても不思議なものです。人の思考(嗜好や志向も含めて)は常に変化する
もんだと思っていますが、ここ最近哲学、精神的な方面からだんだんと
現実的な方面にシフトしている実感があります。なんとなくバランスが良くなって
いるのかもしれません。もし他人が私の選ぶ本を見ていたらバランスの
良し悪しや、興味の方向がすぐにわかってしまうでしょう。

満足度:★★★★☆

今回の感想
『この本はJMMというメールマガジンの7年間の記録を一冊の本に
まとめた内容になっています。ブログをまとめた本は最近よくありますが、
様々なテーマに関しての細かいエッセイに目を通すことで、著者の関心や、
一貫した考え方などの一端を垣間見ることができたような気がします。
私が目に付いたキーワードは「文脈」「マスメディア」「質問内容」。どれも
たしかにおっしゃる通りでうす。「文脈」は例えば不景気とか景気回復とか
よく耳にするけど、景気回復の基準ってどこみて判断しているのか?とか
なんだかとる人によって色んな解釈ができそうな曖昧な言葉やものが溢れて
いることを気づかされました。「マスメディア」と「質問」については、著者も触れて
いますが、私もマスコミのインタビューアに対し「つまんねーことばっかし聞いてんじゃ
ねーよ」と思わず言いたくなるようなものもあります。最近夜のニュースをみて
いても、昼のワイドショーと夜のニュースの区別がつかなくなってきたような
気分になることもしばしばです。
それにしても、著者の考え方には共感するところが多々ありますし、作家がすべて
ではありませんが、とにかく文書を書く人、発信する人は考察のポイントが
シャープで一貫していることを感じます。(そう考えると作家の都知事 対 記者の
駆け引きはどうなるのかなぁ・・・と思ってしまいます。余談でした)
話をもとに戻しますが、レポートのなかに「美しくない」というタイトルをみつけました。
いいですね、美しいか美しくないかにこだわって仕事するのって。がしかし、
それはかなり自己の判断によるものなので、その基準などもともと個人的な意見に
すぎないんですけど。
話の要旨は省略しますが、二宮尊徳の言葉が紹介されていました・・・
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」・・・なるほど。
レポートで面白かったのは「大切な人」と最後の「七年間」ですね。「七年間」
では著者が「profitではなくvalue」と言われたエピソードが紹介されていますが、
本当ですね。仕事をしてても時給や給料の話は当然耳にしますが、その仕事に
valueを得られる可能性があるかどうかで物事を判断する力が欲しいものです。
それにしても、
「お金で買えない価値がある買えるものはマスターカードで・・・」は良くできた
キャッチコピーですよね。』



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2006年12月 8日 (金)

なぜ若者は3年で辞めるのか?

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 Book 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

著者:城 繁幸
販売元:光文社
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「出た!○○はなぜ○○なのか?的新書である。よくもまぁ似たようなタイトル
の本をだすよなぁ。せっかく書き上げた本をそんなタイトルで出していいのか?
と勝手に思ってしまう。しかし、確かに読者からすればわりと目につきやすいのも
事実である。この本はヤフーのランキングでかなり前からランクインしている本で
その存在は知っていたが、どうせ団塊世代が書いた若者批判なんだろうと思って
見向きもしていなかった。あまりに長くランクインしているので、ヤフーの書評を
見てみたら、若者というより30代前後のことが書いてあるようだ。目次をみて
「第2章のやる気を失った30代社員たち」 この章だけを読みたくてついに
手にとってしまった。

満足度:★★☆☆☆

今回の感想
『非常に分かり易い内容で、言葉も簡単な言い回しとなっている。
はじめに昭和的価値観について書かれているが、年功序列のレールが崩壊
しはじめていることを提言している。確かにそうだ、会社の中では年功序列は
あるけれど、それは自分自身を無条件に保証してくれるものではないことを
たぶん誰もが感じているのでは。当然の事だと思う。あまり今更それを問題に
してもピンとこないのが正直なところ。レールがないから若者は3年で辞める?
これもちょっと短絡的な考え方なんじゃないのかな。辞める人はそんなレール
あんまし関係ないような気がするけど。退職金だのポストだのってレールを
期待して入社する人って今時いるのか?少なくとも自分はそう考えたことは
ほとんどない。会社にいればくだらん事や雑用だって多少はあるのが当たり前。
その度に辞めていたらなにも得るものはないように思う。
本書は一度レールから外れてしまうと正社員に戻るのは厳しいとか就職氷河期
だとか、ネガティブな方面も危惧している。また採用の立場からの意見も
書かれているが、私が思うに、一緒に働きたい人を採用するのみ。スキルや
経験なんかより、率直に自分を表現できる人、興味を惹かれるアイデアを持って
いる人のほうが良い気がする。
話は関係ないが、昨日高校の友人と酒を飲んでいて校訓の話になったが、
「質実剛健」という言葉、辞書で引くと「飾り気がなくまじめで、たくましく、
しっかりしているさま」と書いてある。仕事をしている中で、特に本質にこだわり
たいし、質実剛健でありたいと思う。
いや、何が言いたいかというと、本書にあるようなレールだの将来の安定だのって
若いうちから考えて仕事をしたくないということ。
世間では年金や老後の不安やフリーターやニート・・・数え上げればきりがないほど
ネガティブな話題で溢れているが、そんなことをも心配しないステージに到達したいと
常に思っている。』

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2006年12月 6日 (水)

新書365冊

新書365冊 Book 新書365冊

著者:宮崎 哲弥
販売元:朝日新聞社
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今回は評論家の宮崎哲弥氏の新書365冊である。
読書の嗜好というのは、その時々によって変わるものであるが、
最近までの嗜好は、主に精神論や哲学論などの方面が続いていた。
この本の前にも『哲学の教科書』という本を読みかけたが、実は、
途中で内容が理解できなくなりリタイヤした。哲学や宗教に対する
自分自身のスタンスを持つということはとても理想とするところであるが、
今の自分にはまだそれを読み解くほどのキャパがないような気がした。

気分を変えて、新書紹介の新書を手に取った。この著者は評論家として
ときどきテレビで見かけるが、毎月60冊以上に目を通すという。私も
どのような新書を読もうか?迷うときが確かにあるが、そんな新書に
数多く目を通した人の意見に耳を傾けるのもまぁいいかという気分。

「はじめに」の中に新書に対する著者の意見が書かれているが、
『新書は社会科学や自然科学の専門知を大衆に広めると言う意味で
日本型啓蒙の中核を担うメディアだと思っている』というこの一文で、
本書に対する疑念は飛んだ。そうかある意味新書はメディアの一部でも
あるのかと納得した。知りたいときに知りたい内容の本が
気軽に読めることは幸せである。

満足度:★★★☆☆

今回の感想:
『第1章の教養から第16章の問題の新書まで、新書のカテゴリを
分けて解説してある。おそらくこれ以上に新書のカテゴリは分類可能である
と思うが、自分の現在の嗜好としては、教養・社会・会社・若者・教育といった
ところだろうか。
しかし、第1章からこの著者の書きかたは読みにくい単語にあふれている。
(この程度の単語を理解できない私の勉強不足かもしれないが)横文字や、
見たことないような漢字など、導入で疲れてしまわないように。
ざっと365冊の書評を読み進める中には興味を抱くものそうでないもの様々
あるが、世の中にはいろいろなカテゴリの新書があるということ以上に、
世の中には自分とは遠くかけ離れた思考をもっている人がいるということを
再認識させられる。』

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2006年11月13日 (月)

「普通がいい」という病

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 Book 「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講

著者:泉谷 閑示
販売元:講談社
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「普通がいい」という病・・・”普通”とは何か?この本はそのタイトルとは
いい意味でかけ離れた内容になっている。
哲学的というかもっと大きなテーマを解説してある。

この本に興味を持ったのは、もともと小さい頃から自分は普通主義であったと
思っていたからだと思う。将来就きたい職業はサラリーマンと平気で言っていた
のを思い出す。それからいつからか「人と違う」を意識するようになり、
「人と違う・・・考え方、振る舞い、選ぶ物」など人と大きく外れることなく、でも
それでいて少し違う主義を意識している自分がいるのだと思う。だからこそ、
自分自身ももしかして「普通がいい」という病の一員なのかもしれないと思い
この本を手にした。

満足度:★★★★☆

今回の感想:
『頭⇒心・身体。現代人は頭に支配された生活を送っており、それが故に
無理を背負って生きていると著者は問題提起する。
心=身体という考え方・・・直感とでも言うことができるだろうか。
直感を信じ、好きな事、物、やりたい事を貫くことが理想的だ。しかし、
それでは頭は何のためにあるのか?なぜ苦しい思いをしてまでも頭で
「~であるべき、~でないべき、こうあるべき・・・」と考え自分を抑えるのか?
余談になるが、ふと昔カラオケで聞いていたMr.childrenの名もなき詩の
歌詞を思い出した。「あるがままの心で生きられぬ弱さを誰かのせいにして
過ご~してる♪」・・・ピンときた。ミスチル恐るべしである。
まさに今の自分はそうなのかもしれない。
この本に書いてある通り、頭で理論的に考えすぎて、あるがままの心で
生きられなくなっているのではないか?あるがままを貫きたいという気持ちは
事実ある。しかし、一方では「自分は~べきである。」と頭で考えたこのに
自分自身が従っているのも事実である。
この本ではヘーゲルの螺旋的発展の法則について紹介しているが、同じく
ヘーゲルは矛盾するものを抱きつつ葛藤をしつづけることが人の器であるとも
言っている。ということであれば、葛藤をした状態のまま同じ問題を繰り返し、
でもそのたびに螺旋的発展をすればいいじゃないか。とも思う。まったく勝手な
解釈であることは百も承知であるが、答えはその先にいったときに振り返って
みればわかるような気がする。
人間臭く生きていくのか?それとも頭で考えトラブルを避ける生き方を選ぶのか?
頭⇒心・身体 ・・・覚えておきたい考え方である』

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2006年10月25日 (水)

こころ

こころ Book こころ

著者:夏目 漱石
販売元:岩波書店
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今回はゆっくりと時間をかけて小説を読むことにした。
私の本の嗜好から、表面的な情報をどんどん自分の中に溜め込んでは
忘れていくことに比べると、なんとも落ち着きのある本であった・・・
時代は明治末期、鎌倉や東京本郷から日暮里あたりを連想させる風景
と、今だと大学生くらいの年頃の心境が淡々と繰り返される。
タイトル『こころ』の通り、いつの間にか”こころ”に引き込まれる感覚を
体験した。
教科書で読むのではなく、大人になった今だから解る”こころ”もあるの
だと思う。

満足度:★★★☆☆

今回の感想:
『この小説は「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の三部構成になって
いるが、すっかり”私”のこころと、”先生”のこころの両方に入り込んで
しまった。「先生と私」では私から見た先生はもちろん、周りの状況や、
風景までもがリアルである。なんのヘンテツもない、日々の繰り返しでは
あるが、まるで自分がその風景を体験しているかのような感覚である。
一方、いつのまにか「先生と遺書」では、読者(自分)のこころが先生のそれに
入り込む。夏目漱石だからなのか、小説とはそういうものなのか?
いずれにしても読み進める度にこころが静まる気分になった。
冷たくも、内面に事情と悟りをもった先生の雰囲気。それに近づこうとしても
決して明るい時間も楽しい時間も得ることができない私。それでも先生に対する
関心と尊敬の気持ちが尽きないのはなぜ。人が人に関心を抱くとき、必ずしも
明るく楽しい事だけでではないことを再認識させてくれる。先生が過去を
語るとき、内面の葛藤の激しさに何かを気づかされたように思う。
けっして表面の生活に現ることのない自分というもの、損得、嫉妬、かけひき、
ずるさ、正直さ・・・それが人の”こころ”
これまで自分は自分の中で日々変化する”考え”を唯一のものと思い、それを
中心におき、尺度としていた。まして他人が自分と同じような”こころ”を持って
いることなど考えもしなかった。
当たり前過ぎることではあるが、自分に”こころ”があるように誰にだって”こころ”は
ある。人に接するとき相手の”こころ”を想像すること。。。。時々は必要かな?』

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2006年9月27日 (水)

座右のゲーテ

座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 Book 座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本

著者:齋藤 孝
販売元:光文社
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人は大切な言葉をどれくらい心に留めておくことができるのだろう。
座右の銘とは自らの行動の方針であり、日常の中でふと思い出し
意識できることであると思う。
著者は座右の書としてゲーテを紹介しているが、31項目にも及ぶ
言葉を連続して投げかけられると正直消化不良な感じは否めない。

実はこの本を開くのは2度目である。たしか1度目に読んだときには
いまよりもひとつ一つの言葉に感じるところが多かったように記憶している。
サブタイトルにもあるように”壁に突き当たったときに開く本”とは思わず
苦笑である。

思い起こせば1度目に読んだときは自らのバランスを崩していた時期であり、
体制を立て直すためのヒントを探していたのかもしれない。
そういう意味では、今回特に感ずるところが少なかったのもバランス的に健康な
証拠であると考えればそれはそれでよい。

満足度:★☆☆☆☆

今回の感想:
『著者はゲーテを座右の書として傍らに置き現代の事象と比較して
解説してくれいるが、この本を読んでいて感じたことは、座右の言葉は
他人に解説されてもピンとこないものであるということ。
本を読んでいて発見があるとつい人に話したくなってしまう。しかし教訓として
それを押し付けたりしたらダメだということ。読書から知識や情報はもちろん
感動を得ることは少なくない。それを『●●の本によると××だ』といい過ぎる
のはいかにもカッコ悪い。
”差異を求める読書”について著者も書いているとおり、時には共感できない
本に出会うこともある。またいつか同じ本を開いたときどのように感じるか?
読書の感想というより、この本そのものへの感想になってしまった・・・』

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2006年9月23日 (土)

本の読み方

本の読み方 スロー・リーディングの実践 本の読み方 スロー・リーディングの実践

著者:平野 啓一郎
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

普段は社内で昼食をとることが多い私ですが、その日はたまたま
天気も良く、外に出てみようかと思い久しぶりに一人で喫茶店に向かった。
昼休みに取れる時間はおよそ40分。書店に立ち寄り足早にこの本を手に取った。
実は、数日前池袋の書店でこの本を知り、その書店には「小説家が本の読み方を
教えます」というポップで紹介されていた。その時は小説家が小説の読み方を指南
するというのも、いかにも胡散臭い感じがして買わなかったが、その著者が
1975年生まれという事だけが印象に残っていた。・・・と言うのも最近の新書の
著書の多くは50代以上の世代の方が書いたものが多く、30代の私としては、
上からものを言われているようで、距離感を感じていたのも事実である。
自分とほぼ同世代の著者がどんなことを考えているのか?それから、本の読み方。
私も本を日常の趣味として数年しか経っていないが、何をどのように読んだらよい
ものか?感ずるところがあった。このブログを書き始めた動機もまた同様で、
週に1冊ずつ流れ作業のように読み倒し、ほぼ記憶に残らないままブックオフへ
寄付してしまうのがいかにももったいなく感じていた。そんな2つの理由と
コーヒー+読書という静かな時間を求めてこの書を開いた・・・

それまで読書は通勤の時間を穴埋めしてくれる存在であった。そもそも通勤時間
が1時間以上あった私は、朝は家のポストから新聞を引っこ抜き、広告だけを家に
おいて通勤電車で読んでいた。帰りは文庫や小説を読みながらという生活をしてきた。
最近では、新刊やベストセラーになる本を中心に”読んでおかなければ・・・”
という一種の義務感をもって書籍を読み漁っていた―この「本の読み方」はそんな
忙しい読書を続けてた私にとって、踊り場的な休息を与えてくれる一冊となった。

満足度:★★★★☆

『スローリーディングの実践というテーマで語られるひとつの考え方。
前半は速読法に関する疑問を呈し、早く読むことよりも深く読むことから得られる
ことの大きさを、そして中盤以降では有名なテクストを参考に深読みを実践してみる
というものである。
いくつか印象に残っている部分を書き残すとすれば、情報があふれ、仕事も私生活
も忙しく休みなく働きつづける現代において、せめて読書くらいはゆっくり楽しんでも
よいのではないか。
という内容。正直心当たりがある。。
どんどん新刊を読破するあまり、数週間すると何を書いてあったかも、何を感じたかも
まったく覚えていない自分に気づくことがある。書店に行くと知りたいことやキーワードが
タイトルとして並んでいる。情報をどんどん吸収しなければなにかに遅れをとってしまう
という気持ちにもなっただろう。
しかし、私もこのブログを書くようになり、一度読んだ本を再度開くことが多くなった。
最初に気がつかなかったこと、たいしたことないと感じていた本が実は大切なことを
気がつかせてくれることを経験している。
何をがんばっているのだろう。何を我慢しているのだろう。参考テクストで取り上げられて
いるカフカの「橋」はサンプルとしては最高の選択だと思う。張り詰めた義務感の中で、
がんばりつづける人間を橋に例えて語られる内容は、想像力をフルに働かせ自分に
置き換えて読むことで、気づきとゆとりを与えてくれる。小説にはそんなメッセージが
こめれられていることを初めて知った。余談になるが、小説はあくまでフィクションであり、
実社会で生活するうえで役に立つ情報は得られないと考えていた。だからこそ、新刊を
手に取っていたのであり、数をこなすことに躍起になっていたのだと思う。それにしても
小説に込められた著書のメッセージや思想は、使い捨ての情報よりも人が生きていく
上でもっともっと大切なことを含んでいることを知った。夏目漱石も森鴎外も教科書で
しか触れたことがないが、大人になった今あらためてゆっくり味わってみたいものである。

ゆっくりと読書をしたあとは、自分の考えも、話す速度も、歩く速さもスローになる。
電車を降りた後、足早に過ぎる人々のなかでゆっくり歩き広い視野で世間を眺める
のはなかなか気持ちいいものである。そろそろ秋になるし、読書の秋ともよく言われるが
本を閉じた後に秋のにおいを堪能できたら最高の贅沢かもしれない・・・

著書の平野啓一郎氏は芥川賞作家である。この本を読み終えたときにそのことを
知り、なるほどねぇ・・・”深さ”を感じた。』

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2006年9月18日 (月)

使える弁証法

使える 弁証法 Book 使える 弁証法

著者:田坂 広志
販売元:東洋経済新報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本は友人の会社の方が、今年お世話になった方へといって
プレゼント
してくれたものを私がさらに貸してもらい読んだものです。

年間200冊以上を読む方の一押し本ということでお墨付きは十分。

期待しながら読ませていただきました。

それにしてもお世話になった方へ本のプレゼントとは
知的で素敵ですね。

この本のサブタイトルである
「ヘーゲルが分かれば
IT社会の未来が見える」・・・

最近ヘーゲルとかゲーテとか、いわゆる哲学者の名前を目にすることが多く

なった気がします。しかし、いったい哲学とは哲学者とはなんだろう?

なんで今の時代に哲学者の思想が取り上げられることが多いのだろう?

きっとそう感じているのは自分だけだと思いますが・・・

ウキィペディア(Webフリー百科事典)で、哲学を調べてみると
「19世紀までのヨーロッパでは神学以外の学問を哲学と呼んでいた・・・」
らしいのですが、あまりに奥が深すぎて哲学を語るに至らないので、
私なりには、「物事に対する普遍的な真理」とでも認識しておくことにします。

余談ですが、ウキィペディアってすごいですねぇ・・・Webの百科事典
なんですけどちょっと知りたい言葉などを調べるうちに、次から次へと
見たくなってしまいます。googleMAPの衛星写真を見たときの感動に
似ていますよ。

満足度:★★★★☆

今回の感想:
『日常の矛盾や嫌なできごとに向き合う勇気をくれる一冊。

全体的な話の内容は”螺旋的発展”などヘーゲルの
思想を中心に、現代社会が進化しながら事象を繰り返すということが
書いてありますが、
その考え方自体も確かに興味深いのですが、
私が特に感銘をうけたのは
第八話の”「対立」するものは互いににてくる”と
第九話の”世の中の「矛盾」にこそ、意味がある”の二話でした。
さらにその中でも『矛盾とは物事の発展の原動力である』
という言葉はこころに留めておきたいフレーズですね。

日常では嫌なこと、納得できないことが当然のことながらあります。
しかし、嫌でもやらなければならないこと、
納得できなくてもそうしなくてはならないことがあります。
『嫌だからやーめたっ」って言ってしまえばそれまでですし、
楽なのかもしれません。
しかし矛盾や相反する2つの物事を頭の中で常に格闘しながら、
もしくは葛藤しながらそれを腹に据えて日常を過ごすこと。
この内容は弱くなりそうな時に思い出したい内容です。

「割り切らない事」・・・「割り切り」とは魂の弱さ!
「割り切らない事」・・・矛盾に向きあい格闘し続けることが器の大きさ!』

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2006年9月10日 (日)

夢に日付を!

夢に日付を! ~夢実現の手帳術~ Book 夢に日付を! ~夢実現の手帳術~

著者:渡邉 美樹
販売元:あさ出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この本の著者である渡邊美樹さんは居酒屋『和民』グループの社長であり
我が母校の郁文館学園の理事も勤めていらっしゃる方なんです。
「夢に日付を!・・・」のタイトルから想像ができる通りの内容ですが、
タイトル以上に、渡邊さんの考え方には尊敬と共感を覚えます。

余談ですが、教育についても夢を持っていると言うとおり、中学一年生に対する
講話が学校のHPで紹介されていましたが、正直感服しました。
「何のために勉強するのか?」 はっきり言って私が通っていた頃にそんな
問いかけをしてくれる雰囲気はありませんでした。。意味もわからず勉強に励み
ただ大学を目指していたような気がします。ずいぶん変わったんだなぁと少々
羨ましくも思います。
また、中学一年生に向かってお金の話をするところもまた、経営者ならでは
ですが、お金を目的としていないところが素敵ですね。
講話の内容は下記を参照してみてください。http://www.ikubunkan.ed.jp/guide/yumegassyuku_kouwa.html

満足度:★★★★☆

今回の感想:
『夢に日付を!・・・言われてみればそうだけど、いままでそうして
こなかったのはなぜだろう?と気が付かせてくれる一冊。

簡単な話、目標や夢を設定しそれを強くイメージして達成する日付を
手帳に書き込んでしまおう!という内容。それまでの期間を考えれば
今日やらなければならないことが見えてくる。一日たりとも無駄にはできない。
(うん、うん、納得)理屈は簡単、でも実践できる人って少ないと思うし、
毎日毎日意識を維持するのって大変ですよね。

自分なりに心に留めておきたい内容としては
、『人生には終わりが必ず
来るっていうこと。それは数十年後かもしれないし、数日後かもしれない
だから、一日たりとも無駄にはできない』
という考え方。今日やりたいこと、
今しかできないことはやっておいた方がいいと思う。
それと
、『緊急ではないけど大切なこと』これは別の本でも同じことが
書いてあったけど、緊急なことばかりに追われていると夢は実現できない。
その先の夢に備えることを基本として行動したい。
それとさらに
、『夢に向かうプロセスの中で人間性を高める』・・・確かに、
何かに向かって勉強したり、興味を抱いたり、調べたりしているといままで
知らなかった
楽しいことに出会ったり、たとえゴールにたどり着けなくとも
毎日が価値あるものになっていくんだと思います。


遠い、遠い、大きな『夢』を無理に設定する必要はないんだと思う。(もちろん
あるに越したことはないが・・・) 近未来をイメージして小さな『夢』を実現
させていくことで十分、毎日が充実するのではないだろうか。ただ毎日に
疑問を抱きながらモンモンとして過ごすよりも多少自分勝手でもわがままでも
自分の人生は自分でデザインしたい。と今は強く感じる。


この本、斜に構えて読んでしまったら何にも共感するものは無いと思うが、
手法そのものではなく、生き方をイメージする上で、根本的な理屈を
あらためて教えてくれる一冊です。大変参考になりました。』

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2006年8月27日 (日)

なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか

なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか Book なぜ、男は「女はバカ」と思ってしまうのか

著者:岩月 謙司
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

数ヶ月前、なにげなく入った書店で目にとまった本です。
特に日ごろから私自身このタイトルのように思っているわけではありませんが、所詮
世の中『男』と『女』なわけで、男の私としては女性の感情などそのまま理解出来るわけも
なく、それでいて仕事や家庭で女性と接することは少なからずあるもんですから、当然
すれ違うことも多々ある・・・きっとこの本を手にしたときは誰かと上手くいかなくなって
いたのかも・・・?

さて、この本は男性の著者のものなんですが、決してHOW TOものではないと、
著者も言うとおりあーしろ、こーしろ的な内容ではないので楽しく読むことができました。
それでいて、あ~なるほどね~っと思わず思ってしまうことも多々あります。
外国人の書いた地図の読めない・・・みたいな本に興味のある人には、より現実的で
根っこの心理をついているのでお勧めです。

満足度:★★★★☆

今回の感想:
『わかりにくい異性の感情をわかりやすい言葉で解説してくれています。
読みながらいろいろと思うところはあるのですが、特に印象に残っているのは
”男性は理論的に物事を考える””女性は感情で物事を考える”女性に対して
理屈だけの一方通行で話を理解してもらおうとしてもだめなんだなぁ・・・
それと面白い話が紹介されていたんですけど、○-□=△みたいな話なんですが、
”女性が感じた快-不快という感情”これがプラスになっていないとダメみたいです。
いくら過去にいっぱいの快があっても、不快という感情が多ければ一気にマイナスに
なるようです。いっぱいいっぱい愛情を注いでも、途中で辞めてしまえば残高は減るし、
なにか大きな不快を与えてしまえば、一気に残高はマイナスです。
なんだか銀行の貯金みたいですね。というか怖いですね~
などなど、面白いエピソードがいっぱいの一冊です。快とか不快とか悦とか愛されたい
とか、これまたよんだ人にしか記憶に残らない単語がたくさん出てきますが、基本的には
単純なのかもしれません。結局のところ難しいのは自分の感情ややりたい事の重みと
相手がして欲しいことのどちらを優先するかの判断ですね。また、それをするタイミング
は非常に重要なポイントだと思います。
別にこれを読んだからといって、女性に媚びるつもりはありませんが、知っていると
日常の関係が少しうまくいくかも程度に捕らえておきましょう。
ちなみに、この手の本をまじめに読んでいること自体恥ずかしい感じがしますので、
同姓の友人に薦められるものではありませんし、異性の友人にも薦めれるものでは
ありませんが、面白いです!なんかのきっかけでこのブログを見かけた方は是非どうぞ』

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2006年8月20日 (日)

他人を見下す若者たち

他人を見下す若者たち Book 他人を見下す若者たち

著者:速水 敏彦
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

タイトルよりも帯のインパクトに思わず手を出してしまった一冊。
『自分以外はバカの時代』とは・・・

昔と今を比べて、様々な側面で社会の状況が悪くなったと書いている本が
最近目に付きます。団塊世代から若者を見たときに、そんなんじゃダメだとか、
こうするべきだ!という意見もわからなくも無いのですが、ちょうどその間の
30代(私)としては、押し付けられる話にうんざりすることも少なくありません。

今回の一冊もやや